| 2005年04月16日(土) |
もはや九州は遠いところではない! |
【1】 土曜日はぼくが毎週愛読している週刊新潮と週刊文春の、福岡地区での発売日である。 この二誌は、本州ではだいたい木曜日の発売なのだ。 つまり、福岡地区は二日遅れで発売されるというわけだ。 そのおかげで、ちょっと困ることがある。 テレビやネットなどを見ていると、よく「今日発売の週刊新潮で…」などと言っていることがある。 が、福岡はその日発売でないから、何を言っているのかわからないのだ。 まあ、そのサイトに行けば、見出しだけは見ることは出来るのだが、詳しい内容まではわからない。 そこで、極力そういうものは見ないようにしている。 ところが、その二日後に発売になった本を見て、そこに書かれている記事に関心を持ったとき、すでにテレビやネットではその話題は終わっているから、結局専門家たちの詳しい説明が聞けなくなってしまうのだ。
CDなどは全国一斉に発売されるのに、どうして書籍に限ってこういうことになるのだろうか。 これが関門トンネルなかった時なら、わからないでもない。 それまでは、九州は陸路ではなかったからだ。 しかし、関門トンネルが開通してからは、陸路で行けるようになったのだ。 ということは、本州と同時発売も可能になったはずだ。 ところが、新幹線が乗り入れても、航空便が発達しても、相変わらず何日か遅れての発売になっている。 狭い海峡一つ隔てただけの下関では、ちゃんと同時発売しているのにである。 これは出版社の怠慢以外の何ものでもない、とぼくは思っている。 九州は遠いから、というのを理由としているのなら、下関から北九州に行くのに2日もかかるのか、と聞きたい。
ところで、そういった書籍の九州便はいつ発送しているのだろうか? まさか、下関便と同時に発送して、2日間そこで足止めしているわけではないだろう。 ということは、発売日に併せて、のんびりと2日遅れで発送しているのだろうか? まあどうであれ、出版社の怠慢であることには変わりない。 ぼくは、月刊『正論』を定期購読しているのだが、ぼくの家には、こちらの発売日よりも2日ほど早く着くのだ。 そう、その気になれば出来るということだ。 なのに、どうしてやらないのだろう? これでは、怠慢と思われてもしかたないだろう。
【2】 かつて産経新聞を取っていた頃、記事がいつも遅く、いつもイライラしていた。 頭に来たぼくは、産経の東京本社に電話して、「どうして、記事が一日遅れになるんですか?」と聞いた。 その時の答は、「鉄道便を使っているため、九州はその日の朝刊の記事が間に合わないんですよ」だった。 確か下関までは、ちゃんとその日の記事が載っていたはずだ。 ということで、その時も「下関から福岡まで1日もかかるんですか?」、と言ったものだった。
産経で思い出したが、今産経新聞は教科書問題で、朝日新聞とバトルをやっている。 ぼくはそれをネットで知ったわけだが、九州在中のパソコンなど触ったことのない朝日の読者が、その記事を読んだらどう思うだろうか? きっと「いったい朝日は、どこと戦っているんだろう?」と思うに違いない。 しかも、朝日の記事しか読まないから、朝日の一方的な言い分だけを信じるだろう。 産経はそれでいいのだろうか? 扶桑社の教科書を全国展開したいのなら、月刊『正論』だけでお茶を濁すことをせず、もっと販路を広げて、その主張を全国の人に知ってもらうべきである。 いちおう全国紙なんだし。
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