ぼくが真剣にテレビを見るのは午後10時頃、つまり晩飯時だけである。 とはいえ、その時間帯やっている番組を見ているわけではない。 まあ、面白い番組でもやっていれば別だが、なかなかそういう番組に巡り会えないので、そのほとんどをビデオに頼っている。 で、どんな番組を見ているかというと、 日曜日:『たかじんのそこまで言って委員会』 月曜日:『−』 火曜日:『救命病棟24時』 水曜日:『時間ですよ 昭和元年』 木曜日:『H2』 金曜日:『−』 土曜日:『−』 である。 『−』のところは、定まってないということだ。 これを見てもらったらわかるとおり、楽しみにしている番組は、一週間にたった三つしかない。 内容は討論番組が一つ、ドラマが二つである。 そのドラマのうち、『救命病棟24時』は現行でやっているものだが、もう一つの『時間ですよ 昭和元年』は、スカパー!から録画したものである。
『時間ですよ 昭和元年』と言われても、知らない人がいるだろう。 このドラマは、昭和49年10月16日午後9時にスタートしている。 この日は高校の修学旅行の4日目で、ぼくたちは金沢にいたのだが、一世を風靡した、あの『寺内貫太郎』の後釜のドラマだったので、どんなドラマが始まるのかと興味を持って見たのを憶えている。 内容は、一連の『時間ですよ』シリーズを継承するものだったが、時代設定が昭和初期というのが、実に斬新だった。 オープニングテーマがラグタイムだったのも、ロック全盛の当時としては新鮮で、ある意味時代を先取りしていたといえるだろう。 出演は、森光子、荒井注、悠木千帆(まだ樹木希林ではなかった)、浅田美代子、千昌夫、池波志乃、細川俊之、安田道代などであった。 特記すべきは、このドラマから国民的な大ヒット曲が生まれたということである。 その歌とは、さくらと一郎の『昭和枯れススキ』である。 この歌がかかる時に細川俊之と安田道代が出ていたが、細川はともかく安田道代はこの歌のイメージにピッタリくるものがあった。
話は戻るが、テレビ番組をこれだけしか見ないというのも寂しいものである。 そこで、『−』の部分をなくそうと思い、他の番組をあたってみた。 もちろん、地上波は見切りをつけているので、スカパー!からである。 で、何とか見つかった。 これは毎日やっているので、『−』の日や休みの時などに見ることが出来る。 その番組とは、『時間ですよ』である。 これは浅田美代子のデビュー作のほうで、あの『赤い風船』はここから生まれている。
しかし、昔のドラマに頼らなければ、今を楽しめないというのも考えものである。 『H2』なんかは、もう少し期待していたんだけど…。
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