| 2004年04月04日(日) |
頑張れ!フォークミュージシャン |
プレイヤーズ王国で公開しているぼくの歌は、すべてフォーク部門に籍を置いている。 最初の歌こそJポップで登録したのだが、そこに登録している人の演奏を聞くと、「これはプロじゃないか」と思えるほど華やかで、バラエティに富んでいる。 それを聞いてぼくは、「到底ギター一本では太刀打ち出来そうにない」と思ったものだ。 バッキングマシンなどを買い込んで、打ち込みしてもいいのだが、今のぼくにはその暇と金がない。 そこで、比較的ギター一本登録の多い「フォーク」で登録し直した。 それ以降はブルースでも何でも、すべてフォークにしている。 フォークはぼくの音楽のルーツだから、何のこだわりもなく入り込めたのだ。
ところがこのフォーク、ポップスやロックが8000曲近く登録してあるのに対し、500曲足らずの登録しかない。 この差は何なのだろう。 30年ほど前なら、おそらく逆の展開になっていたはずである。 確かに、手間暇かけていいサウンドを作るのもいいだろう。 それなりに重みがあるから、「音楽をやってるんだ!」という充実感も味わえるだろう。 しかし、そういうものだけが音楽ではないはずだ。 ぼくみたいに暇や金のない人間だって、やれる音楽はある。 それがフォークなのである。
フォークというのは、実に便利な音楽である。 まず、一人で出来るから、ロックのように人数を集める必要がない。 変にかっこつけなくても、やることが出来る。 難しい機械を前に、悪戦苦闘する必要もない。 電源などいらないから、どこででも出来る。 大きな音を出すわけではないから、スタジオなんか借りる必要もない。 またその音で、人に迷惑をかけることもない。 特に楽器を要しない。 まあ、ギターを弾けるにこしたことはないが、別に弾けなくても、やろうと思えば誰にでも出来る。 かつてぼくの友人に、公園のベンチを叩きながら、フォークを歌っていたやつがいた。 あまりうまくはなかったが、それなりに味があってよかった。 フォークは、気持ちなのだ。
そういえば、高校1年の頃まで、ぼくの夢は曖昧だった。 人から「将来、何になりたい?」と聞かれても、「さあ…」としか答えられなかった。 そんなぼくに夢を与えてくれたのが、フォークだった。 それに目覚めて以降、「将来、何になりたい?」と聞かれても、堂々と「フォークシンガーになりたい」と答えることが出来るようになった。 10年以上後に、ぼくの夢は潰えてしまうわけだが、それでもフォークシンガーという、夢を追い続けた意義は大きかった。 そのおかげで、このホームページが出来たと言っても過言ではない。 そう、すべてはフォークのおかげなのだ。
時代は、フォークからビューティフル・フォーク、さらにニューミュージックへと移り、ついにJポップなるジャンルが確立してしまった。 確かに、ロックやフォークなどを総称してJポップと言うのだろう。 しかし、そういうふうに一括りにされるのが、ぼくは気に入らない。 だからぼくは、フォークで行くのだ。
お手軽だっていいじゃないか。 サウンドが軽くったっていいじゃないか。 テクニックがなくったっていいじゃないか。 立ち上がれ、フォークミュージシャン達よ。 ポップス中心の世界を、かき回してやろうぜ。
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