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2003年12月02日(火) お祝い返し

先日、知り合いの人からお祝いをもらった。
どういうお祝いか、またどういうものをもらったかは、ここでは書かないが、とにかくお祝いなのだ。

ぼくは元々お祝いなどをもらうのが嫌である。
分不相応というか、そんなものをもらうほど人間は出来ていない。

しかも、お祝いをもらえばお礼を言わなくてはならない。
これが苦手なのだ。
いつも「ありがとうございました」と言っている職業に就いているので、お礼を言うことは慣れているだろうと思われがちだが、私生活に関してはそうではない。
普段知っている人にお礼など、なかなか言えるものではない。
第一、照れるじゃないか。

次に、お祝いをもらったらお返しをしなければならない。
これがまた苦手である。
ありきたりのものをお返しするのは、ぼくの主義に反している。
「ああ、これは便利だ」と思われるものをお返しとして選ぶため、時間がかかってしまうのだ。

お返しを買ったあとは、先方に行って渡してこなければならない。
元々出不精なので、これも苦手である。
宅急便などで送れば何ということはないが、贈答ではなくてお祝いのお返しなのだ。
多少遠くても持って行くのが筋である。

ということで、今日はお返しを買いに行き、その足で先方に伺おうと思っていた。
先方は夜しかいないので、夕方からデパートに行くことにした。

デパートの着いてみると、駐車場は満車状態だった。
「平日なのに多いなあ。さすが師走だ」などと思っていたら、それもそのはず、今日はお得意様招待セールをやっていたのだ。
店内はかなりの人出で賑わっている。
そのため、どこの売場に行っても、満足に品定め出来ない。
しかたなく、いったんデパートを出て、別館のほうに行った。
そこにはインテリア商品が置いてある。

別館は8階建てで、4階までは本や文具関係を置いてある。
インテリア関係はそれから上の階にある。
ぼくは4階まではよく利用するのだが、5階以上の階に行ったのは今日が初めてだった。
初めてなので当然期待が膨らむ。

そこには家具やインテリア商品が整然と並べられていた。
ところが、その値段を見て驚いた。
ちょっとした小物が3万円以上もする。
勉強机は安いもので10万円台。
テレビ台の価格が25万円、もはや液晶テレビ並みの値段である。
まさに「お呼びでない」という世界だった。
ぼくはそそくさとその店を後にした。

ということで、今日はお返しを買うのを断念した。
今度またゆっくりした時に、ゆっくり品定めをすることにしよう。


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