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2003年06月11日(水) IP電話(中編)

だいたいFAXなどというものは、相手が出るわけではない。
ただ流れさえすればOKなのであって、送った後に確認するようなことはまずしない。
いや、他の人は知らないが、ぼくはしないということだ。
送りっぱなしなのである。
それでも間違ったことがないのは、ファクシミリに搭載されている電話帳機能を存分に使っているからだ。
また、個人の場合はほとんどが電話やメールですますから、わざわざFAXで流す必要がない。
おそらく大半の人が、FAX機能は電話についているおまけとでも思っているのだろう。
せっかく買ったのに、充分に使いこなしてないということになる。
その証拠に、「電話して」と言う人はよくいるが、「FAXして」と言う人はまずいない。

さて、おそらく、ぼくの家に間違いFAXを送った人も、ぼくと同じで、流れればOK派だったに違いない。
だから、一度切れても、間違いだとは思わずに、単に相手方に何らかの支障があったに違いない、と思っていたことだろう。
「切れたばい」
「そうか。じゃあ先方に何か不都合でもあったんやろ。もう一度再ダイヤルして流しときない」
こういうやりとりがあったかどうかは知らないが、とにかくもう一度流してみろということになったのだろう。

一方ぼくのほうは、一刻も早く先方に知らせてやろうと必死である。
104に繋がった。
「あのう、間違いFAXが流れてきたんで、先方に知らせてやりたいんですが、住所がわからないんですよ。わかっているのは、先方の市外番号と会社名だけなんですけど…」
「ああ、そうなんですか。市外局番教えていただけますか?」
「09××です」
「はい、それはK市です。会社名は?」
「○○ガラスになっているんですけど」
「はい、K市の○○ガラスをお知らせします」

[よかった。後は先方に連絡すればいい]
そう思った時だった。
受話器が「ツー、ツー」と言い出した。
切れた。
しかたなくぼくは、もう一度104に電話した。
「ツー、ツー」
話し中である。
[これはおかしい]
今度は子機のほうで試してみた。
「ツー、ツー」
やはり同じだ。
[104に支障が出たのかもしれない]
そう思ったぼくは、自分の携帯にかけたり、実家にかけたりしてみたのだが、状況は同じである。

その時、ぼくの頭に『BBフォンの不都合』という言葉がよぎった。
そういえば、YahooBBの電話はよく切れるという話を何度か聞いたことがある。
前にも書いたが、ぼくの家はIP電話にしている。
もしかしたら、IP電話も同じようなトラブルが起こるのだろうか。
さっそく、ぼくはNTTフレッツに電話をすることにした。

ところが、そういう時に限って、控えておいた電話番号が見つからない。
以前、NTTフレッツのほうから携帯にかかってきたことがあるのだが、その時、もしものことがあった時のためにと、電話帳に登録しておいた。
どういうわけか、それも見当たらない。
[夜、大事な電話が入ってくるのに、よりによって何でこういう時に…]
気は焦るばかりだった。


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