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2003年06月02日(月) これからの生き方

  これからの生き方

 これからの生き方を、変えてみたいと思う
 あまりに落ち込んだ、こんな暮らしをやめて
 疲れた足取りを、軽やかに変えて
 締め切った窓も、大きく開いてみて

 大きな夢という、小さな意地を捨てて
 その中に縛られた、こんな自分を捨てて
 これまでの人生を、素直に受けとめて
 これからの人生に、何をするのか考えて

 つなぎとめていた、恋の未練にも
 別れをつげて、今日からは生きていこう
 これからの出会いを、大切にしていければ
 もうそれ以上に、何も望むことはなく

 いつか来る運命の、中に向かって
 夢を忘れ、恋をわすれ、ただ日々の暮らしに
 いくつとなく転がっている、生きざまを見つけ
 ただそれが夢に、つながればいいと思う


25歳の時に書いたものだ。
あれから20年経つ。
この詩の通りに人生を歩いてきたわけではない。
それまでの人生を素直に受け止められなかったこともあるし、将来に絶望したことだってある。
何よりも悪かったのが、過去にしがみついたことである。
そのために前に進めなかったこともある。

また、大きな夢というのも、いまだくすぶっている。
あいかわらず周りから「そんな夢みたいなこと言ってないで、現実を見ろ」とよく言われている。
しかし、あの頃と違うところは、もはやそれが意地ではないということだ。
しんたがしんたであるための、必要不可欠なものになっているのだ。

恋の未練も、その後かなり長い間引きずっていた。
相手が結婚したとわかっていても、捨てられない未練とは、いったい何だったのだろう。
ぼくの潜在意識は、いったい彼女に何をどうしてほしかったのだろう。
その答が出ないまま、今に至っている。

ただ一つだけ、この詩に書いたことを実践していることがある。
それは『ただ日々の暮らしに いくつとなく転がっている、生きざまを見つけ…』という部分である。
説明するまでもなく、それはこの日記のことである。
その当時は、まさか将来、人様に日記を公開しているなんて夢にも思わなかった。
今までのぼくの人生の中で、今ほど社会や人間を観察するようなことはなかった。
それまでは、たまに面白い事件や面白い人を見つけては、話のネタとして記憶にとどめておく程度だった。
そういうものをすべて吐き出してしまったので、今を追うようになってしまった。
毎日毎日観察しているので、しんたの目はいつも爛々としている。
まあ、それが自分の夢に繋がっているかどうかは別問題ではあるが。

最近、ぼくは、今までのことはすべてプロローグにすぎないと思っている。
つまり、今、ここからがスタートであるという考え方である。
そう思うことで、いつも過去を清算出来、そこから新たなスタートが踏み切れると考えたわけだ。
『日に新たに 日に日に新たに(大学)』である。
これを、これからの生き方としていきたい。


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