今月次の日曜日は、県知事及び県会議員の選挙である。 県知事は言うまでもなく一人を選出すればいい。 ところが県会議員は、そうではない。 ぼくの住んでいる地区は定数5で、県内で一番多くの議員を選出する地区である。 それに伴って、立候補者もまた多い。 しかも、その地区の中でも、ぼくの住んでいる地域が一番多くの人口を抱えている。 そのため、朝から晩まで選挙カーが入れ替わり立ち替わりやって来る。
とにかく、朝から「お願いします」をやられるので、たまったものではない。 昨日の朝、会社に行く途中に選挙カーから前をふさがれた。 「○○地区の皆さん、おはようございます。セ○ワ、セ○ワでございます。朝早くすいません・・・」 謝るくらいなら、サッサと行ってほしい。 おかげでぼくは、遅刻をしてしまった。 セ○ワ、お前には入れん!
休みの日にはゆっくり寝たいものである。 しかし、選挙カーはそういう朝にもやってくる。 「○○地区の皆さん、おはようございます。ノ○でございます。頑張っています・・・」 何が頑張ってるだ。 おかげで目が覚めてしまったじゃないか。 休みの朝に、ノ○はいらない。 お前にも入れん!
こうやってぼくは、一人一人候補者をふるいにかけていく。 おそらく、12日には「全員入れん!」となるだろう。
さて、今回の選挙、ぼくの住んでいる地域から、一人の新人女性が立候補している。 経歴を見ると、高校のPTA会長だと書いてある。 おそらく周囲に推されての立候補なのだろうが、たかたかPTA会長くらいに何が出来るというのだろう。 ぼくはその実態を知らないが、PTA会長という名を聞くと、すぐに学園もののドラマに出てくる、融通の利かないわがままなおばさんを思い浮かべる。 その息子たちも、先生たちが会長の息子だからと、敬遠して何も言わないのをいいことに、悪いことばかりやっている。 どうも、あまりいいイメージではない。 これはぼくだけではなく、昔の学園ものなどを見たことのある人の持つ、共通のイメージではないだろうか。 だから、経歴に『PTA会長』などと書かれると、ツンとしたおばさんが「PTA会長でござあますのよ」と言っているように思えてならない。 ぼくたちより上の世代の人ならともかく、学園もので育ったぼくたち以下の世代には、この経歴はマイナスになるのではないだろうか。
この方の公約を見たわけではないが、聞くところによると、県政に参加して教育問題に取り組みたいと言っているらしい。 しかし、教育問題なら、県政に参加しなくても出来るではないか。 身近なところでいえば、暴走族。 この人は、夜中、家の前を暴走して回る若者たちに向かって、何か意見したことがあるのだろうか。 おそらくないだろう。 だけど、それが教育だと、ぼくは思う。 そういうことをやってから、初めて県政に参加してもらいたいものである。 PTA会長だから教育問題、その発想はあまりに安易すぎませんか? ぼくはこの会長様にも入れない。
とにかく、選挙合戦はあと4日間もある。 何を言ってもいい。何をやってもいい。 だから、ぼくの貴重な朝だけは奪わないでくれ。
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