頑張る40代!plus

2002年07月30日(火) 気に食わん

世の中気に食わんことだらけである。
北九州に、石原軍団御用達の明太子屋がある。
実際に行ったことはないが、テレビで見る限りでは、店内に石原軍団の写真を貼っていた。
そういうことが売りの店らしい。
会社の行き帰りに、この店の看板をよく目にする。
ぼくはその看板を見る時、いつも思うことがある。
それは、「だから何だと言うのだ!」ということだ。
石原軍団の御用達なら、明太子はおいしいのか?
石原軍団の舌は絶対なのか?
ちなみに、ぼくはそこの明太子を食べたことはない。
仮に今から明太子を食べようとした場合、「石原軍団御用達」という言葉だけで、明太子選択の判断材料にするようなことを、ぼくはしないだろう。
だいたい、有名人がよく買っているというのを、宣伝に使うこと自体おかしいのだ。
「うちは、あの石原軍団がよく利用している明太子屋だからおいしいのだ」とでも言いたげな宣伝に不快感を禁じえない。

うちの近くにあるレストランのメニューに、『天皇陛下が召し上がったカレーカレーロワイヤル』なるものがある。
別に、「その時天皇陛下は、この味にいたく感動された」とコメントがついているわけではない。
ただ「食べた」と書いているだけである。
もしかしたら、天皇はその時「まずい」と思ったのかもしれない。
しかし、こういう書き方をしていると、「だからおいしい」と暗に言っているように思えてならない。
実際食べてみると、「だからおいしい」という味ではなかった。
普通のカレーライスだった。

これと似たような話で、『皇室献上銘菓』なるお菓子がある。
食べてみると、それほどおいしいものではない。
確かに皇室に献上したかもしれないが、その程度のお菓子を献上するとは失礼なお菓子屋である。
またそれを宣伝文句に使っているのが気に食わん。

ラーメン屋や飲み屋に行くと、有名人のサインの数々。
あれも気に食わん。
さも「うちは有名人が来店するほどの、凄いお店なんだよ」と言いたげに、サインが並んでいる。
お客もお客で、「ここ○○が来たところなんだって。すげえ!」などと言っている。
しかし考えてみると、その有名人氏は、以前から懇意にしている店ならともかく、こんな地元の人しか知らない店を選んで来るわけがない。
たまたま飲み食いに行った場所が、そこだっただけの話じゃないか。
「すげえ!」ことでも何でもない。
本当に「すげえ!」と言われたいのなら、「このお店の、××というメニューが気に入りました」と書け、というのだ。
ただのサインでは、何にもわからんわい。
それも何と書いているのか、わからないものばかりである。
こんなことやめてしまえ!


 < 過去  INDEX  未来 >


しろげしんた [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加