スナックおのれ
毛。



 カードがない。

私は、クレジットカードを持っていません。かつては、「カードなんて、ハッ」と思っていたけれど、インターネットを多く利用するようになってから、入用な気がしてならないのです。けれど、バイト民の私にとって、それはかなわぬ願い。年収が一定していないというところで、ひっかかってしまいます。今更ながら、学生時代につくっときゃ良かったなんてことを思います。
そもそも、私はお金を渡す、という行為の方が好きです。というよりも、性にあっている、というか。確かにカードがあれば、大きな買い物をするときもお財布をパンパンにすることもないし、給料袋のような銀行の封筒を利用しなくても良い。(今、私は給料を直接手渡されていますが、その足でお店屋さんに行き、封筒から金を取り出す、という行為はどうも恥ずかしい)けれど、その便利なことをチャラにしても、私は金を使っているという実感が欲しいんです。
最近では、私自身、デビットカードをよく利用しています。「デビットカードでお願いします」と言うと、店員さんがフードをかぶったような電卓を出し、それに暗証番号を入力。すると、物が買えてしまうというシステムですが、その後に銀行口座を見たとき、私はある一種の驚きを感じます。「あれ?いつの間に三万円が・・・、ああ、この間のデビットだわ」みたいな。
金を渡さずして、買える、食べれる。その時は、金を渡していないことで、なんとなく得した気分になるけれど、後から損した気分になる。単に貧乏性、そういっちゃ話が終わってしまう気もしますが、私と同じような感覚を持つ人がカードを乱用して、破産している、そんな気もします。
そうなると、私はカードを持っちゃいけないのか。いや、持たない方がいいのか。こうなったら、作るだけ作って、外には持ち出さず、毎月のインターネット料金だけ引き落とすツールとすべきか。ま、真剣に悩んでもカードがつくれないんじゃしょうがない。ああ、哀しきフリーター。




2003年05月16日(金)
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