スナックおのれ
毛。



 自衛官か?市民か?

なんか、北海道の方で、自衛官が行方不明になっていますね。でも、びっくりしちゃった。おそらくプライベートなのに(ヒラメだかの魚を釣りに行っていたらしいですしね)、「自衛官」って発表されるんだ、と思って。特に私の見たニュース番組では○○在住のとか、一切なくて「自衛官の○○さん●歳」ってな感じで、「自衛官」ばかりがクローズアップされていたような気もするし。それは、自衛官が10人もそろって荒れ狂う海にでるとは何事か、というマスコミの考えなのかな。

この間、新幹線で自衛隊の制服(おそらく海軍)を着た若者を見ました。おそらく、私よりも歳若いと見られる青年。丸刈りの頭にキンピカ細工のついた帽子を乗っけていました。文字通り「故郷に錦を飾る」。いや、もしかしたら仕事の移動だったのかもしれません。でも、若い自衛官が一人で移動するとは考えにくい。それでいくと、なぜわざわざ制服なのだろうか。そこで私は考えました。

1.本当に「故郷に錦を飾る」ため。
2.プライベート用も制服を着用するように決められている。
3.なんか知らないけれど、罰ゲーム。

3はないにせよ、1か2か。
そういえば、大学時代、応援団の輩たちはいつも学ランを着ていました。引退すれば、普段着(?)に戻れるわけですが、むしろあの方たちに関して言えば、学ランが普段着のようなものだったので、なんだか仮装しているみたいでした。今思うと、あの人たちに一切のプライベートは許されなかったんでしょう。プライベートの自分さえ「団員」でありつづけならない。私の大学にとって「応援団」は「顔役」でした。でも、あの格式ばった応援団のあり方が、時代にあわなくなっているのも事実。そんな中で、どうプライドを保てるかこそ、彼らの存続を決めるのかもしれません。
自衛隊のシキタリや格式がどんなものか、私はハッキリとは知りません。(あ、でもミスをすると何でも「腕立てだ」と言われるって話は、聞きました)憲法第9条に関する賛否両論もたくさん叫ばれている中で、彼らを守るのは、「自衛官」であり続けるプライドだと思います。

「自衛官が10人遭難」
以前5人の方が行方不明のままです。生存確率もどんどん減っています。「自衛官」と発表されることは彼らの誇りかもしれないけれど、今回の事件に関して、なぜかしら滑稽に感じてしまう自分。自衛官なら助かるはず、強い人のはず、どこかしらそう思っています。ただ彼らだって一般人で、魚を釣りに行って遭難する事だってあるんですよね。頭ではわかっていても、どうも腑に落ちないのは、そんなプライドと1人の善良な市民のギャップを感じたんだと思います。

2002年09月14日(土)
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