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■ 息切れ劇場〜宇多田ヒカル編〜「19歳の世界標準」
単純に。
宇多田さん、あなた何者?と思いました。19歳で結婚なんて、幅広−い視野でみれば、まあアリかな、とも思いますし、結婚相手が10歳くらい離れているってのも、老後になったら、関係ない話で。でもね、宇多田さん、あなた「なにが起こるかわからないこの世の中で、確信こそが希望だから」って。って。なにをやってんだ、日本の19歳。そして、私!
海外生活が長いと、やっぱり違うもんですねって、そんな言葉で片付けられるようなことではなく、もし、宇多田ヒカルのような方が世界のスタンダードな19歳だった場合、ものすごく私たちは引き離されているわけで。でも、どっちかっていうと、本当に正直な話、立ち遅れています。私なんかは、日本のスタンダードな25歳よりもかなり立ち遅れています、シンケンな話。酷な話。だってオケショーもろくろくできませんし、遊ぶと言ったら下北沢。銀座界隈になんて、どうがんばってもいけません。山に行くとなれば、水遊びして星をダラーリとながめて、ちょっと退屈だね、なんて田舎の雰囲気を感じることもなく、遊びに没頭。これをもってして、25歳です!と言えますか?言えますか?言えません。
宇多田さん、あなた、荒稼ぎしてますね。
許します。 貴重なニッポンの世界標準として、仕方がない。日本のシンガーがアメリカに通用しないって理由が、少しわかっただけでも幸福でした。たしかに、日本人は中途半端な色のついた黄色い猿だし、極東の変な髪形をした首相のもと、この間までは顔に黒をべったりとぬった17歳が、眉毛のおかしな小学生が横行する中で、七三でっぱメガネの猿がキィキィキィキィ、時にはカルロスゴーンの支持に、時にはちょっとキレやすいフランス人に、うかれっぱなしのそんな国です。こうしている間にも、日本の景気とやらはろくろく良くならないし、どうやらその「どうせ、景気良くならないから、金はためよーぜ」っていう小市民意識自体が、日本の景気を悪くしていると言う、ジレンマのような思春期のような不景気永久発電のような環が作られちゃっているしで、いっこうに何にもかわらず、悪い方へいっている気がしてならないという不安。そんな不安に対して「確信こそが希望だから」って言える強さ。世界標準の大人っぽさ。もちろん宇多田さんの言っている「なにが起こるかわからない」っていうのは、去年の9月11日のことだろうけれど、そんなあっけらかんとした確信こそ若さなのかもしれない。そして、その若さこそ、この時代を切り開いていける唯一のパワーなんだろうな、と、私、思ってございます。
2002年09月09日(月)
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