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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
by オクノ総研
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■物理的身体の海外逃亡
健康保険組合から、メールが届いた。
「90,000ポイント溜まっています。利用期限がせまっています」

会社で加入している健康保険組合は、カフェテリア方式、と言って、ポイントが溜まるしくみになっている。
90,000ポイントといのは、すなわち9万円分の健康に関するサービスを受けられまっせ、期限がせまっているのでさっさと消化しないと権利が消滅しますよ、というもの。
コンサルティングファームは、若い社員が多いので、健康保険組合のお金が余っている。

9万円も健康のために使う用途はない。
サプリメントを買っても、9万円も使いようがない。
何とかして大急ぎで、9万円を健康のために使わなくては権利が消滅してしまう。

健康グッズを買うことができるので、購入可能な商品を探す。
マッサージチェア、酸素吸入器が目に止まる。
でも、冷静に考えると、マッサージチェアも酸素吸入器も家に置いておくと邪魔だ。

メニューを見ると、雑誌の定期購読も可能だったので、読みたい雑誌を物色。
途中で「ポイントは利用できません」という表示に気づく。
ただの割引サービスでしかない。
ポイントは使えない。

僕は9万円のポイントを何とか使いたいんだよっ。
クレジットカードのポイント還元のようにビックカメラにポイントを移行できればいいのに。

だが、健康保険組合のポイントなので、健康関連にしかポイントは使えない。
9万円は捨てるには惜しい。

ひたすらブラウジングして、9万円を無理やり使う方法を探った。

ようやく発見できたのが、旅行。
ポイントを使って、航空券とホテルが利用できるらしい。

と、いう事で、僕はポイント消化のため、無理やり旅に出ざるを得なくなった。
さて、どこに行こう。

タイのバンコク辺りにでも出かけるか?

僕は、前職を退職する際、仕事に対する貢献のご褒美旅行としてバンコクゴージャス旅行が決定していたのだけれど、退職が決定していたので、放棄せざるを得なかった。
放棄といえば、某モノ書きコンテストで大賞を受賞したときに副賞として貰ったハワイ旅行も、旅行日に仕事でニューヨークにいたので行けなかった。

バンコクにでも行くか。

東南アジアはシンガポールくらいしか行ったことがない。
一時期は、年間9万マイルほどマイルが溜まっているくらいのフリーケントフライヤーだったのだけれど、渡航先は米国とヨーロッパばかりで、東南アジアには縁がない。

仕事での海外旅行なので、ビジネスクラスに乗って、ホテルはスィート。
どちらも僕の希望ではない。
出張手配を他人に任せていたら、ビジネスクラスでスィートになってしまっていたのだ。
飛行機のエコノミークラスは地獄だし、到着後、そのまま時差を無視して空港から直接オフィスに向かうし、飛行機のなかでも仕事をするので、ビジネスクラスでいい、としてもホテルはスィートである必要はない。
どうせ眠るだけの場所なのに、リビングとベッドルームが別々にある自宅よりも広いホテルに一人で滞在して、どうしろ、と。

自分の身の丈にあった、ビンボくさい旅行でもしようかな。
ビンボくささを満喫できそうな場所、といえばタイのバンコク辺りか。
リゾートに一人で行くほど悲しいことはないので、行き先は都会がいい。

でも、いつ行くんだよ、と。
9万円を無駄にはしたくないので、何とかして海外に渡航しなくてはならない。

1月のどこかで海外逃亡を企てているのだけれど、予定が見えない。
2泊3日の海外旅行などは、考えられない。
最低でも1週間は、滞在したい。
0泊3日の海外出張は、慣れてるけど(ニューヨークで仕事をしていた頃、ニューヨークのオフィスにスーツケースや機材などの荷物を置いたまま、日本にちょっと帰ってちょっとした用事を済ませて、ニューヨークに手ぶらで戻ったらイミグレで手間取った。手荷物なしの手ぶらの入国は怪しいらしい。当時はオフィス宿泊で、ベッドは飛行機のみ、という0泊出張が当たり前だったので、ホテルも予約していなかった)。


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12月24日(土)
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