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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
by オクノ総研
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■ザック・ワイルド萌えの悩み
今回買ったギブソン・レスポールカスタムをごちゃごちゃといじっている。
ギターそのもののセッティングは、レスポールは2本目という事もあり、もう1本のレスポールに合わせるだけなので、あっという間に終わった。
いじっているのは、アンプやエフェクターのセッティングである。
僕のレスポールカスタムへの最大の期待はザック・ワイルドの音を出す事であった。
ギタリストは数有れど、ギターの音色に限ると、僕にとっての萌え度ナンバーワンが、ザック・ワイルド。
ザック・ワイルドとは、オジー・オズボーンバンドのギタリストである。
オジー・オズボーンを語るうえでは、一般的にはランディー・ローズなのだけれど、音色に関しては、僕的には、ザック・ワイルドなのだ。
ザック・ワイルドは、いわゆるマッチョ系。
ザック・ワイルドの音を出したければ、ギターの練習よりも筋トレしろ、と言われる。
レスポールに太い弦を張り、ピッキングハーモニクスを多用して、アホのひとつ覚えのペンタトニックをノリ一発で弾けば、ザック・ワイルドになるはずだ。
ザック・ワイルドのギターがレスポールカスタムなのである。
と、その前に断って置かねばならない。
おいおい、以前からレスポールのスタンダードは持っていたんじゃないのか?
今回、入手したレスポールカスタムと、以前から保有しているレスポールスタンダードの木の材質やピックアップ等の仕様は、ほぼ同一。
スタンダードとカスタムで、音色が大きく異なることは、あまり想定できない。
ザック・ワイルドのアンプは、マーシャルのJCM800の改造品。
エフェクターは、BOSSのスーパーオーバードライブにコーラス。
センドリターンで、ディレイ、というセッティング。
僕のアンプはマーシャルのJCM2000。
エフェクターは、BOSSのコンパクトタイプではないが、BOSSのPCでエディットできるマルチエフェクター。
マーシャルのセンドリターンにはラックマウントのデジタルディレイが繋いである。
音色に限って言えは、ほぼ同じ音が出るハズだ。
嫌な大人は、憧れのミュージシャンの音を出すためには、エフェクターやらモデリングアンプを使ってチマチマやるのではなく、同じモノを買って揃えてしまうのだ。
音色オタクである僕にとっては、モデリングアンプやエフェクターでのシミュレーションは、インチキである。
同じ機材を使用しなくてはならない。
吊るしのレスポールスタンダードでは、ザック・ワイルドの音が出なかった。
ザック・ワイルドみたいな暴力的な音にはならない。
品が良すぎる。
まとまりすぎている。
シミュレーションの限界だ。
僕は、決定的な違いは、レスポールのピックアップと電気系統にある、との仮説を立てた。
ザック・ワイルドのレスポールはEMGというアクティブタイプのピックアップが搭載されている。
電気系統がアクティブ型、すなわち電池が必要な仕様になっている。
パッシブとアクティブでは、電気系統のそもそもの構造が異なるので、EMGを搭載しなくては、ザック・ワイルドにはならないハズだ。
EMGからは、その名もズバリ、ザック・ワイルドキット(EMG ZW)が発売されている。
ピックアップと電気系統がザック・ワイルドと同じになるキットが製品として存在するのである。
仮説を立てたならば、検証しなくてはならない。
僕のなかに「ギターを改造したい病」がもりもりと湧きあがってきた。
以前から保有していたレスポールスタンダードはほぼ完璧、と言えるギターだった。
音も見た目も弾き易さも文句なし。
既に完璧であるギターを改造するには、気が引ける。
ピックアップをEMGに交換し、電気系統をアクティブに総とっかえすると、元に戻すのは面倒である。
穴あけ等が必要なわけではないので、元に戻せなくはないけれど、かなり面倒な作業になる。
大人としては、改造用にもう一本のレスポールを買うのが筋だろう。
レスポールをもう一本買って、一本はオリジナルのままで残しておき、もう一本を改造にまわすのが、大人というもの。
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07月10日(日)
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