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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
by オクノ総研
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■「スマイルカーブ」と「リバーススマイルカーブ」
バリューチェーンが解体され、「ネットワーク」、「プラットフォーム」、「コンテンツ」、「携帯電話端末」がそれぞれ独立した存在になったとする。
そうすると、当然ながら、「リバーススマイルカーブ」で説明される収益性の低い「ネットワーク」、「携帯電話端末」側の事業者は、収益性の高い「プラットフォーム」、「コンテンツ」に移行しようとするはずである。
ここで言うプラットフォームは課金、決済、DRM、コンテンツアグリゲーションと捉えて貰えれば良い。
広義には、ISP部分も含まれるかもしれない。

だが、この移行はそう簡単には進まない。
先にも述べたように事業規模が全く異なるのである。
収益性の高い「プラットフォーム」、「コンテンツ」は事業規模が小さい。
雇用吸収力も大きくない。
規模の経済も働きにくい(全く働かないわけではない)。
ここでは、携帯電話事業を例にとったが、固定通信や放送も同じである。

僕は「事業規模を説明するスマイルカーブ(∪)」と「収益性を説明するリバーススマイルカーブ(∩)」を組み合わせて議論すべきではないか、と思う。

「リバーススマイルカーブ(∩)」という用語は、僕以外の誰も使っていないようだし、「スマイルカーブ(∪)」も本来の意味と真逆の使い方をしているので、下手に使うと「(゜Д゜) ハア??」と言われるので注意しましょう。

02月13日(日)
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