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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 〈の〉はおしりに似てるね『とけいのほん』
子どもというのは気に入った本を何度も読みたがる。いったん気に入ると、来る日も来る日も同じ本を一日に何度も繰り返し読んでとせがむ。飽きないんだろうかと大人は思ってしまう。このごろのたまのお気に入りは、『とけいのほん』。時計の読み方を絵解きする本に以前も夢中になった時期があった。そのときも今も時計はまるで読めない。「これはなんじ?」と聞いて、わたしに答えさせる。それを何度やっても、いっこうに覚えない。こちらは文字も数字も自然に覚えればいい、時計も読みたくなったときに読めるようになればいいと思っているので、それで構わない。
ただ、例外があって、「8時」の時計の絵の長い針を90度進めたところに指をやって8時15分を作り、「ゲゲゲがおわるじかん」といった。ゲゲゲで始まる朝8時は3歳児にも浸透。
たま流のこの本の楽しみ方は、示された時計を指差しては、「なにやってるじかん?」と聞くこと。朝7時は起きる時間。8時はゲゲゲを観ながら朝ごはんを食べている時間。9時は保育園へ行く支度をしている時間。10時は保育園からお散歩に出かける時間。11時はお散歩から帰って昼ごはんを食べる時間。1時半はお昼寝の時間だけど、たまは「トイレにすわってるじかん」と言う。2時半になっても、「まだトイレにすわってる」とたま。おしり痛くなっちゃうよとわたし。3時半にはなになにちゃんのママが、4時半にはなになにちゃんのママがお迎えに来て、5時半はたまちゃんのママが早いときに来る時間。「はやいから、じてんしゃでどっかいこうね」とたま。そんなやりとりが楽しいらしく、最後のページまで来ると、「もういっぺん」となる。
表紙からまた読み直すと、タイトルの『とけいのほん』を指差し、「なんてよむの?」。とけいのほんよと答えると、〈の〉の字を指差し、「おしりににてるね」。タイトルの最後についている丸数字の1も指差し、「これもおしりににてる」。〈3〉も横にするとおしりみたいだねと二人で声を上げて笑う。
おしりといえば、8日の朝に保育園にぎょう虫検査の提出をしなくてはならなかった。8日の朝までに2回採取しなくてはならないのに直前までうっかり忘れていて、2回目のチャンスは8日の朝だけとなった。「明日の朝、おしりぺったんするの忘れないようにしようね」と前夜にたまに言うと「たまちゃん、かいとく」と紙に書きつけたのが、おしりの絵。丸数字の1にも、のにも似ている。
今日のtwitterより(下から上に時間が流れます)
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【たま語】「かみがスープにはいっちゃうから、きって」と切実なお願い。肩まであった髪は「もっときって」と言われて切るうちに男の子みたいな短さに。それでも「もっと」とせがむので、ひと晩寝て明日考えようよと言うと「ねてるあいだにのびたら、またきってね」。
posted at 21:33:02
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posted at 21:29:22
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posted at 21:26:47
【たま語】ゴミ捨て場に出すゴミを自転車のカゴに入れたら「ワンワンのところにゴミがのってるぅ」。映画『ぼくとママの黄色い自転車』でカゴに犬を乗っけて旅するのが印象的だったようで、自転車のカゴ=ワンワンのところ。「ワンワンのところにのりたいよう」と時々せがむ。
posted at 21:26:28
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06月19日(土)
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