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与太郎文庫
by 与太郎
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■ 日曜細工入門 @ 汚さず余さず音たてず
 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19781023
 
 アメリカでは、電動工具の普及率は60〜70パーセントに達しているそ
うです。わが国のカラーテレビに匹敵するわけで、もはや日曜大工とい
った趣味的な要素でなく、日常生活には欠かせない必需品になっている
のです。
 もともと、アメリカ人は、ヨーロッパからやって来て、何もない大陸
に、まず家を建てることから始めた人たちばかりですから、むしろ、大
工道具そのものの普及率は、当初100%だったのが、だんだん下がって
いるのかもしれませんね。
 
 ■ DO IT YOURSELF!
 
 新聞や雉誌は、コーナーを設け、思いだしたように、本箱やテーブル
の作りかたを、図面入りでくわしく紹介してくれます。その道の専門家
が、手とり足とりの解説つきで、だれでも作れそうです。
 あなたは一年間で百万円もトクする、という広告で、外国の家具テザ
イナーの作品を、テキストと材料をセットにした通信販売(通信教育と
いうべきでしょうね)もあります。
 本屋さんに行けば、日曜大工コーナーがあります。左官や鉄骨まで、
その気になればひとりでできそうです。
 もちろん、こうしたテキストの指示にしたがって、材料をそろえて、
キチンと手順を踏めば、まちがいなく、完成写真と同じものが作れるの
です。
 しかし、何かちょっと気がすすまない、という読者も多いはずです。
 見本と同じものを作るのは、あんまり単純すぎてつまらない、と思う
反面で、細部を読んでみると、経験のない作業が続いていて、だんだん
自信がなくなる、というのが真相ではありませんか? 
 
 ■ 無精なあなたに!
 
 もっと簡単に、なるべく道具も使わずに、すぐに作れて、すぐ使える
ような、そんな都合のいい作業で、しかも独創的な作品ができないもの
でしょうか。
 独創性という点では、私たちはヒントを示す以外に方法がありません。
 しかし、無精なあなたが、気まぐれにやってみようと思われるなら、
なるべく簡単に完成できる工夫は、いくつか考えてみまL八二。
 特殊な技術や材料はもとより、道具箱がなくても、いちおう目的を透
せられるのが、この連載シリーズの欲ばった目的です。
 
 ■ あたしにも作れます!
 
 前置きが長いのは、もともと無精な人は、何だってすぐには取りかか
らない、という点を十分見こんで、いるからです。
 うまいはなし、というのは、なるべく時間をかけて検討すべきですね。
 私たちは、タイトルを《日曜大工》ではなく《細工》と変えることに
しました。
 この連載を、毎号つづけて読んでいただいても、マイホームは建ちま
せん。作りつけの大型家具も、対象外です。
 そのかわリ、気にいったモデルがあれば、いくつでも作っていただい
て、組みあわせのユニット方式で、大きな作品に什あげることは可能で
す。
 まず私たちは、基本の三原則として、《汚さず余さず音たてず》をサ
ブタイトルにあげています。
 つまり、あんまり大々的に始めますと引っこみがつかなくなる、とい
うのは、どんな場合にも予想できるからです。
 
 ■ 三原則を守る
 
 おとなりの奥さんに“まあ、すごい音でしたけど、何をお作りになり
ましたの?”と尋ねられて、ちっぽけな作品を見せるわけにも参りませ
ん。
 家中ペンキだらけで、髪の毛も真っ赤で会社へ行って“何をやった?”
と同寮に聞かれるものシャクです。
 ママや子どもさんたちに“パパ残った材料は、何に使うの?”といわ
れるのも困ります。
 いちばん理想的なのは、眠れぬ夜などにひっそり作っておいて、翌朝
出がけに“これ、作っといたよ”といえるような、そんな小物から始め
てみませんか? 
 
 ■ 道具をかぎる
 
 カンナくずや、サンドペーパーの砂は後始末がたいへんですから、使
わないことにしませんか。ノコギリも、クギも、カナヅチも、音がうる
さいので、使いません。
 接着剤とカッターナイフだけ使います。

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10月23日(月)
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