ID:87518
与太郎文庫
by 与太郎
[1061805hit]

■ KNOW HOW 〜 男性専科・パイプ入門 〜
 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19781025
 
 @ 
 
 男性たるもの、酒と煙草と女に関する情報には、たえず謙虚で敏感で
ありたい。アルコールやニコチンは、当世かならずしも男性の占有物で
なくなったけれども本格派のパイプだけは、ここ当分の間、女件の進出
を阻止できるはずである。
 昨年は、マリファナや大麻の話題が芸能界を支配したが、せいぜいハ
イライトやセフンスターしか喫ったことのない男には議論に加わる資格
は、まるで無い。
 セブンスターも喫ったことのない男は論外として、自動販売機の客で
生涯を終るか、肺ガンにおびえながら、毎朝いやな口臭をガマンしつづ
けるか、この機会に思いきって、生涯最良の伴呂・パイプスモーキング
に挑戦してみよう。
 
Merit I ……… 安い!
 
 キザな男ほど、ケチもしくは経済観念が発達しているかもしれない。
そんな男にパイプをすすめるのは簡単だ。パイプたばこは、文句なしに
安い。
 国産品で、いちばん安い《桃山》なら月に 1000 円もあれば足りる。
最高級の外国製品でに三倍とかからない。ついでにいうと、最高級品は
独得の香料が強すぎて同榊から文句をいわれるほどである。安いものほ
ど甘い香りで、一般受けするのか最大のメリットである。
 パイフやその他の小道具は、ピンからキリまであるか、かリに5万円
のパイプを買ったとしても、一年でモトをとれる。ありがたいことには、
パイ王愛好者の究極はコーンパイプといって、数百円から手に入る次第
である。マッカ一サー元帥か愛用していたのも、このコーンパイプであ
った(信じない人は、先だっての米映画《マッカーサー》を観ておくべ
きだ。ついでにグレゴリー・ペックの風格ある喫煙マナーも勉強すると
よい)。
 
Merit II ……… 旨い!
 
 高価であるために、いちばんうまいのは、葉巻だと信じている人たち
がいる。たしかに葉巻は高級品にちかいないが、結局のところレディ・
メードにすぎない。パイプたばこが、いちばん安いにもかかわらず、い
ちばん旨いとされる根拠は、オリジナル・ブレンドが可能だからである。
きざみ具合や香料を、好みのままに調合できるし、愛用のフランディを
一滴加えて、端然と空にうそぶく姿こそ、男冥利に尽きるのではないか。
 
Merit III ……… 薫る!!!
 
 男性化粧品なんて商品が、このところ普及したように見えても、なん
だか信用おけない人物に思われそうで、その効果も実はうたがわしい。
それ以前に、香りに対する美的感覚をマスタZしておかねば、チグハグ
な香りの展覧会みたいで、セックス・アピールの演出というレベルには、
ほどとおいのが実状であろう。
 香水を例にしても、すでに過去数千年の歴史があるにもかかわらず、
手近かの女性を思いうかべてみると、ナンドン屋みたいではないか(髪
の匂いだけでも、汗と染粉とシャンプーとリンスの香料が混然としてい
て、統一したセンスは感じられない。たぶん頭の中味もこんな風に雑然
としているからだろうけど)。
 そこで、愛用のパイプたばこを、右の内ポケットにしのばせておくと
どうなるか。無意識のうちに彼女は、キミの匂いを記憶するはずである。
ただし、本来の体臭ではないから、ある日突然ライバルが出現すること
もあり得る。要するに、ブレンドの工夫しだいで、彼女をトリコにする
道が残されている。理想的には、パイプたばこの泌みこんだ替上衣を彼
女の洋服タンスに預けておけば、ライバルの進出する余地がない。
 
Action I ……… 買う!
 
 まず一万円札を一枚用意しよう。全部使うわけではないから、安心し
てつぎを読んでもらいたい。
 はじめから利口な買物をしよう、などとケチな考えだけは捨てて、堂
々と一流デパートに向おう。
 たいがいのデパートは、喫煙具売場と専売公社コ一ナーが、一階に設
けてある。堂々と入って、ウロウロしないために、人口の案内嬢に大声
でたずねてみよう。“パイプはどこですか”なんて聞きかたは初体験ま

[5]続きを読む

10月25日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る