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与太郎文庫
by 与太郎
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■ 君が代訴訟(2)
ことなので、それで、『君が代』を卒業式に取り入れると
いうのは、その時、はっきりわかりました」
原告ら代理人「そうせざるを得ないというようなことについてですね、
何か説明はされましたか」
朴実 「…これと言った説明はなかったです。私は反対意見を言
いましたところ、まあ、いろんな意見があるけれども、こ
れは文部省の指導要領で書かれているから、やらざるを得
ないと言われました」
原告ら代理人「例えば、やらなければ自分はどうなるとか、そういうよ
うな説明はありませんか」
朴実 「その時はなかったみたいです」
原告ら代理人「そういう説明が電話であって、あなたたちはどうしたん
でしょうか」
朴実 「もう、それは卒業式直前だったので、子供たちが『君が
代』については小学校から中学校、一回も習ったこともな
いものを、どうして急にやるのか、そんなことやったって、
できないじゃないかと言いましたところ、前の日の予行演
習で教頭に説明させると言いました。私はそれを聞きたい
と言ったんですが、それは断られました」
原告ら代理人「そのまま式になったと、こういうことですか」
朴実 「はい。子供はクラス委員をしていたので、出なければな
らなかったんですが、『君が代』がやられるならば、自分
は出ないと言って、それでクラスでそのことを言わせてほ
しいと言ったところ、担任の先生は認められて、クラスの
ホームルームの時間に、その話をする予定をしていたんで
すが、校長先生から朝、いきなり電話があって、それはや
めてほしいと言って、できませんでした」
原告ら代理人「今、校長先生、教頭先生以外の先生の話が出たんですが、
他の先生たちの対応というか、あるいは態度いうか、それ
はどうだったか覚えてますか」
朴実 「先生方もほとんど反対されておられました」
原告ら代理人「そういう説明は直に聞いたんですか」
朴実 「はい。それから地域で反対の集りを持った時に、先生方
も来られていました」
原告ら代理人「そういう先生方の反対があったにもかかわらず、結果と
して式の当日はどうだったんでしょうか」
朴実 「『君が代』のテープが流されました。私、子供は出席し
ていませんでしたけれども、地域の人たちから聞きました」
原告ら代理人「小学校のほうですが、(「君が代」は)流れましたか」
朴実 「小学校の時は、早川校長に会いに言った時に、やらない
と言いまして、その年はありませんでした」
原告ら代理人「一九八六年の三月の卒業式は、そういうことで過ぎたわ
けですね」
朴実 「はい」
原告ら代理人「その後、『君が代』の強制反対と言いますか、そういう
地域の取組みはあったんでしょうか」
朴実 「それで私たちの向島の地域には、『差別と人権を考える
会』という住民運動があったんですけれども、それが中心
になって、『「日の丸・君が代」の強制に反対する会』と
いうのを作りまして、それで各学校に申入れをし、校長先
生と交渉してきました」
原告ら代理人「それは一九八六年の卒業式が終ってからですか」
朴実 「八六年の時も、『差別と人権を考える会』という名前で
各学校に申入れをしました」
原告ら代理人「それはどういう人たちが組織されてるんですか」
朴実 「組織という組織じゃないんですけれども、向島地域に住
んでいる私のような普通の保護者、父親、母親、それから
子供を持っていない住民、障害者、そういう人たちです」
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04月26日(金)
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