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与太郎文庫
by 与太郎
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■ 訃報 〜 音友・レコ芸とその時代 〜
る時間が夕方の6時30分に変更されました
辻修( つじ おさむ)のプロフィール
1928年旧満州(中国東北部)奉天生まれ。音楽之友社の「レコード芸術」
「ステレオ」編集長を経て、日本フォノグラム(フィリップス・レコード)
制作本部長、常務取締役。クラシック、教養企画の制作多数。現狛江市
エコルマ・ホール理事。「エンジェル・ポケット秋葉原」で毎月最終水
曜日の夜CDコンサートを実施、90回を超える。著書「カメラが見た
来日演奏家1960’s」(音楽之友社刊)ほか多方面で活躍。
http://www.localmailorder.com/angel/0204-0209/angel-0204-0209.html
エンゼルポケットニュース 2002年4月〜2002年9月
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<特報・音楽之友社>経営が悪化 再建めぐり社内大揺れ
月刊誌「音楽の友」や音楽書籍などで知られる音楽出版のしにせ、音
楽之友社(東京都新宿区、岡部博司社長)の経営が悪化、再建をめぐっ
て揺れている。不動産売却等のリストラでは対応しきれず、経営陣とし
ては楽器製造大手のヤマハの傘下に入ることも視野に入れているが、編
集権の独立が保たれないと危ぐする社員が猛反対の動きを見せており、
予断を許さない状況だ。音楽文化の礎となってきた同社だけに、執筆者
の音楽評論家などにも憂慮の声が広がっている。 【梅津時比古】
昨年10月決算の同社の売上高は約40億円で、1989年の売上高
に比べ約20億円ダウンした。その間の減収減益によって現在、長短期
合わせて銀行からの借入は約20億円に上る。雑誌、楽譜、単行本の売
り上げの減少に加え、広告収入が減る悪循環を繰り返してきた。この間
同社は所有ビルの売却やコンサート事業からの撤退、月刊誌「音楽芸術」
の休刊、平均18パーセントの賃金カットなどで対応してきたが、累積
損失を解消できなかった。
同社は昨年8月からヤマハの元財務担当者を専務に迎えているが、こ
こへ来てヤマハによる吸収問題が急浮上。今年2月からの希望退職公募
と合わせ、ヤマハと同じ3月決算への変更が急きょ決定された。また同
社労働組合の「自主再建に向けて労使で協議する場を作る」要求に対し、
経営陣は「自主」という言葉を外すよう求め、指名解雇の可能性も否定
しない。吸収には、ヤマハが現在保有する音楽之友社の株約17パーセ
ントを20パーセント以上に増資してヤマハ関連会社(連結持分会社)
にするなどの方法がある。
これに対し社内では、巨大な楽器産業の傘下に入ると、(1)そのメ
ーカーの楽器批判ができないなど編集権の独立や批評の中立性が犯され
る危険がある(2)ライバル・メーカーからの広告が入らなくなる、な
ど音楽出版社の命取りになる――と懸念する声が上がっている。
岡部社長は「自主再建を第一に目指すが、社員を路頭に迷わせるわけ
にはいかない。ヤマハが20パーセント以上の株を持っても、編集の魂
は売らないつもりだ。過去においてもヤマハは上位の株主だったが、圧
力を受けたことはないし、他メーカーの広告も載っている」と懸念を退
ける。
音楽プロデューサーの辻修さんは「どういう形になるにせよ音楽文化
の伝統を守ることを第一にしてほしい。私たちも何らかの形で再建に協
力したい」と話している。
[毎日新聞 20010112 ]15時1分
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09月27日(月)
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