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与太郎文庫
by 与太郎
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■ 第四回 同窓会/続“其の頃”/旧六年ろ組の皆様へ
そして色々なニュースを聞かせて下さい。
こうしてペンを取っていると、夫々の皆さんの姿が過ぎし日の情景と
結びつき、手にとるように思い出され、つきるところを知りません。
まん円い顔、細長い顔、大きい顔、青白い顔、元気そうな顔……と、
四十二人の皆さんのようすが、つぎからつぎへと浮んできます。そして、
今まで担任した教え子たちの中で、一番よくまとまったいい組だったな
あと思い出されます。この目にみえない皆さんと私をつなぐ心のひもが、
いつまでもいつまでも切れることなく、ますます強くなるようにと、念
じています。
時折道ばたでお目にかかり、日毎に成長していく皆さんのたのもしい
ようすを見るのが、何よりのたのしみです。知らぬ顔してすまして通ら
ないで、声をかけて下さいね、相談事があれば、いつでも来て下さい。
では つまらない事をくどくど書きましたが、きょうはこれにて
さようなら
昭和三十二年四月一日
(Let'549-2 195703‥ 消印無/私信同封)
〔3〕
【同封のメモ】 同窓会残金 700
芝山先生 100
同窓会連絡費(封筒その他) -100
(住所変更)藤田 道子 奈良県南葛城郡***
続《其の頃》は未刊のため、芝山先生の原稿は初出。同封メモにある
藤田君は大丸百貨店紳士服売場の派遣店員として再会、既製服一着購入。
金谷先生の手紙は、そのつど創意と工夫がこらされていて、受取人の
心に直接ひびくものがある。対して芝山先生の私信は、ほかの誰に見ら
れてもよい節度と配慮があって、受取人の心をつつみこむ。
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08月02日(木)
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