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Kenの日記
by Ken
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■ドイツの立派な態度
ヨーロッパに押し寄せる難民問題における「ドイツ」の行動は賞賛に値するものだと思います。第一次世界大戦・第二次世界大戦の責任やユダヤ人大虐殺に対する贖罪の意味が大きいのだとは思いますが、率先して自ら多くの難民を引き受けるとともに、EU各国等に対しても難民受け入れを粘り強く説得して難民問題の先頭に立って取り組んでいます。そう言えば冷戦崩壊直後に旧東ドイツ国民を受け入れた時にもドイツ(西ドイツ)は世界安定ために身を切る貢献をしたのでした。

先週イスラエルのネタニヤフ首相が意地悪で危険極まりない発言をしました。それは「ドイツをユダヤ人大量虐殺に至らしめたのは当時エルサレムを支配していたイスラム指導者の進言があったからだ」というものです。この発言に対してメルケル首相は「ドイツ人(ナチス)に責任があることを受け入れている」はっきり否定しました。今欧州に押し寄せている難民の殆どがイスラム教徒であることは明白なのですが、ネタニヤフ首相が「ユダヤ教徒・イスラム教徒対立の構図」を頭に描いて発言していることに対し、メルケル首相始め欧州各国の首脳は「人道的立場」に立っていることは明白です。

では「日本」はどうかと言うと「阿倍首相」の国連での難民問題に対するコメントを見る限りとても「人道的見地」に立っているとは思えません。阿倍首相はポイント外れの日本の人口問題、労働力問題における持論を展開する始末でした。ドイツもアメリカもテロ(IS)との戦いにおいて、「イスラム教徒」と「テロリスト」を明確に区別しています。各国が国内治安問題など難しい問題を抱えているとは思いますが、「イスラム教徒」と「テロリスト」との関係について間違うと、とんでもないことになってしまうことが分かっているからです。更に一歩進んで「困っているイスラム教徒」に支援の手を差し伸べることが「テロリスト(IS)」を数を増やさないための基本的対処策であることが分かっているからです。
10月26日(月)
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