ID:85567
Kenの日記
by Ken
[99106hit]

■日本ラグビー大健闘
イギリスで行われている「ラグビーワールドカップ」で日本代表がこれまで勝ってことの無い「アメリカ」に勝ちました。グループリーグ「プールB」で日本代表は3勝1敗の成績でした。プールBでは1位の南アフリカ、2位のスコットランドが3勝1敗で並んだのですが、日本は勝ち点の他にトライ数などで計算される「ボーナスポイント」の差でベスト8に進出することはできませんでした。

このボーナスポイントとは以下のルールです。

○勝敗に関わらず4トライ以上あげると1ポイント加算
○負けチームでも7点差位内の負けならば1ポイント加算

リードしているチームは「トライ」追加のインセンティブとなるし、負けているチームも最後まで諦めないためのルールとしては興味深いものです。相手ゴール近くまで攻め込んだ場合に相手の反則でペナルティキックのチャンスを得た場合、安全に3点のゴールキックを狙うのか、トライ+ゴールの7点を狙うのか勝つための作戦が必要になります。トップリーグの試合ならキックで確実に得点を上積みする方法を選ぶのでしょうが、こういうルールがあると「トライ」を目指すインセンティヴとなります。

今回の日本代表の試合を見ていて「ラグビー」の試合の見方が大きく変わりました。これまで秩父宮でトップリーグの試合を見てきましたが、試合観戦での注目点は派手な「トリックプレー」や滅多にない「ターンオーヴァー」に伴う派手なトライなどを期待していました。というのもキックオフボールを取ってからの陣取り合戦においては、「ノックオン・スローフォワード・オフサイド・ノットリリースボール・スクラムのコラプシング」など反則合戦に成りがちで、繫ぐラグビーの醍醐味が味わえなかったからです。

このような試合ばかりだと、観客は複雑な反則行為を覚えないとラグビーが分からないという事態に陥ってしまいます。英語で表現される反則を理解しないと試合が分からないというのがラグビーが人気スポーツとならない原因のように思えました。しかし今回の日本代表のゲームはトップリーグの試合とは全く別物で非常に反則の少ない試合で、真っ向勝負でぶつかっていくという試合ばかりだったと思います。派手なトリックプレーでは無く反則をせずに確実に攻撃を繰り返してゴールに近づく。そして最後は力でゴール近くにトライをする。こうした基本的な力の戦いが感動を呼ぶものだということが分かりました。

トップリーグやそのほかの日本国内のラグビー試合においても「反則の名称を覚える必要のない」「本格的な」ラグビーの試合を展開して欲しいと思います。それがラグビーファンを増やし2019年の日本で行われるワールドカップを成功に導く大切な要素だと思いました。
10月12日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る