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Kenの日記
by Ken
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■遍路十七日目(第37番岩本寺)
○安和から第37番岩本寺まで(29Km)
○JR窪川駅からJR高知駅へ(JR特急南風24号(15:51))
○JR高知駅から高知龍馬空港へ(とさでん交通)
○高知龍馬から羽田空港へ(JAL498便)
○羽田空港から武蔵浦和へ(エアポートバス)

歩行距離:29Km、歩数:46,510歩 自宅に戻り。

第36番青龍寺から第37番岩本寺への遍路道58.5Kmの後半です。宿泊地の「安和」から岩本寺のある「窪川」まで歩きました。岩本寺が今回の遍路の「区切り」となります。岩本寺の太子堂で太子に区切りのご挨拶をしました。予定では高知市内に戻り、そこで一泊して明日(土曜日)に「さいたま」に戻ろうかと考えていたのですが、高知市内の桂浜も見たし、飛行機の最終便に空席があるのなら今日中に戻ってしまおうと考えました。

安和から次の街「土佐久礼」までの間は、本来旧遍路道と国道56号線が二つの選択肢があるのですが、旧遍路道が土砂崩れで通行止めなので「国道」を歩いていく方法しかありませんでした。国道には「焼坂トンネル」という800mの長さのトンネルがあり、トンネル内は暗く歩行者用の路肩が狭いので大変危険です。ここではトンネル手前で貸し出されている「反射タスキ」を着けて歩きました。

土佐久礼からは二つの旧遍路道(そえみみず遍路道、大坂遍路道)と国道56号線が走っていますが、大坂遍路道が通行不能となっているので「そえみみず遍路道」を通りました。「そえみみず遍路道」は途中で高知自動車道を交差しているのですが、遍路道を高速道路の下を潜らすために、一旦高速道路下まで階段で降り、反対側で急な階段を連続して登るように遍路道を補修していました。登りの階段は非常に長いので、疲れたお遍路を苛めるかのような感じを受けます。高速道路設計者は遍路のことは余り考えなかったのだと思いますが、新たな「遍路ころがし」出現です。

国道を歩いていると「道の駅」「観光物産センター」が近くに連続して設営されている場所が何箇所かあることに気付きました。施設はドライバーのトイレ・休憩場所だったり、土産物が買えたり、食事が食べられたりしますが、その内容は殆どダブっているようです。なんでこんな無駄なことをするのだろうと不思議に思いました。多分「道の駅」は国土交通省、観光物産センターは市町村か農協が関連しているのだと推測されます。

JR仁井田駅あたりでは遍路道地図帳には記載されていない旧遍路道の標識とともに、接待所「風自遊庵」の案内がありました。岩本寺までまだ1時間以上歩かなければならにのでお接待をお受けすることにしました。そこは東京に住んでいる遍路経験者のご夫婦が最近(4月末)始めた「接待所」でした。家の前には「多摩」ナンバーの乗用車が置かれていました。ここで冷たい麦茶とお菓子を頂きました。ご夫婦は東京との行ったり来たりの生活をされているそうです。その場所前後の区間にはトイレ・休憩所が少ないので歩き遍路には大助かりだと思いました。こんな感じで歩き遍路サポート施設が増えて行くと「歩き遍路」の難易度は抑えら、多くの人が歩き始めることができると思います。

窪川の街中に入って「岩本寺」に参拝して今回の区切りをつけました。窪川の町で驚いたことに岩本寺の少し手前に「弦楽器製作工房」ありました。高橋バイオリン工房というその工房内には数台のバイオリンと作りかけのバイオリン、様々な木材が置かれていました。ご主人はここでバイオリンも教えられているようでした。


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05月15日(金)
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