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Kenの日記
by Ken
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■遍路十二日目(第27番神峰寺)
○宿から第27番神峰寺まで25.9Km
○第27番神峰寺から下山まで6.5Km

歩行距離:32.4Km 歩数:53,196歩 宿:ドライブイン27

民宿「うらしま」には黒猫の「しま」が飼われています。まだ若い感じです。依然は「うら」という兄弟黒猫がいたそうですが交通事故でなくなってしまったそうです。民宿「うらしま」さんの前の通りはバスも通る結構交通量の通りでした。

今朝7時13分のバスで出発しようと考えていたのですが、「うらしま」を出発するときに、宿の奥さんが6時59分のバスでも間に合うと言うのでついその言葉に乗って急いでしまいました。バスには無事に乗れたのですが、座席に腰掛けるときに吸水ストローをどこかに引っかけてしまったらしく、水が漏れ出ていることに降りる間際に気づきました。飲み口が外れて床に落ちていしまっていたことには気がつき拾ったのですが、二つあるチューブ固定装置の一つがリュックから外れて無くなっていることにバスを降りてから気づきました。チューブ固定装置は一つでも十分固定可能なので利用には支障がでませんが、急いでしまったことによって注意力が散漫になっていたことがこの失敗の原因です。やはり自分のぺースを守らないと不都合な事が起こります。

今日遍路道の途中の公衆電話で11日、12日の宿を予約しました。事前に想定していた宿より少し先の宿を選びました。事前に想定したプランでは「自分の体力」に自信が無く、標準的な遍路の一日に歩く距離をベースにして、後半は体力不足でバテる可能性を想定し、高知県に入ってからは少し余裕を持った計画になっていました。しかし実際に歩いてみると、毎日の通勤で歩く訓練ができていたからだと思いますが、一日に歩ける歩数は少し多めにしても大丈夫なことが分かりました。体力不足に陥るのではなく多めの歩数に身体が順応できるようになっているようです。

今日の予定は結構厳しいもので、昨日進んでおいた「道の駅キラメッセ室戸」までバスで移動し、そこから21.9Km歩いて、今日の宿の「ドライブイン27」にリュックをおいて宿から4Km先の「第27番神峯寺」を参拝し、そこから次の札所に向かって出来るだけ進もうと計画しました。結果としては更に6.5Km程あるいて「下山」というバス停まで進み、そこから今夜の宿「ドライブイン27」にバスで戻ってきました。

「神峯寺」までの往復は、さすがに20Km以上歩いた後の山登りだったので厳しいものでした。途中横浜からきている「原田さん」にあいました。原田さんとは「徳増」・「うらしま」と宿が一緒でした。72才だという原田さんは、華奢な身体ながら山登りで鍛えた脚力と近代的遍路装備(くつ、リュック、水筒など)と常に早め早めに対応する用意周到さでどんどん健康的に進んでいます。私も原田さんを見習って、午後に時間と体力のある限り少しでも前に進んでおくという作戦を取ることにしたのでした。

「ドライブイン27」はレストラン、民宿、お遍路用品販売の店です。そこのお婆ちゃんの話では山の中腹まで農地があるのですが今では他人に貸しているそうです。この宿もお婆ちゃんと娘さん(忙しい時に手伝いに来る)がやっているようです。従って大勢の遍路客を扱うことはできません。宿泊施設はドライブインとは別で少し離れた住宅に隣接する古い民家を活用していて、そこまでは「娘さん(といっても孫がいますが)」が車で送ってくれます。宿の建物は古くて狭いものでした。宿泊可能な部屋は二間だけで、トイレ・風呂は建物の外に別作りになっています。トイレの外に電気が付いていましたが、各個室の電気が無いので夜中に大変苦労してしまいました。最近の遍路はこういう施設は好まないだろうなと思いました。

「ドライブイン27」の宿泊客は私一人のはずでしたが、夕方遅く若い学生風の遍路がふらっとやって来ました。食事の準備は出来ないようなので「娘さん」といっしょにスーパーに食事の買出しに出かけたようです。この宿が一杯だったときは「駅」にでも泊まれるような装備を背負っている若者でした。(彼とはこの後何回か会いました。追記)


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05月10日(日)
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