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Kenの日記
by Ken
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■遍路十日目(室戸岬を目指す2日目)
○海部町宿(生本旅館)から佐喜浜町宿(徳増)まで
距離:32.4Km 歩数:50,397歩 宿:徳増(佐喜浜町)
室戸まで長旅の2日目です。徳島県海部町の生本旅館から高知県佐喜浜町の旅館「徳増」まで32.4Kmの長丁場となります。コースは国道55号線に沿っているので国道の路肩の歩行者用道路を歩く時間が長かったです。また峠にはトンネルが掘ってある場所が多いのでトンネル経験も何度かありました。国道と言ってもそれほどの通行量はないのですが、偶に通過する車はスピードを出しているのでかなり怖いです。トンネルの中は空気が悪そうなのですが、大声で歌うと非常に気持ちよい残響音を経験できます。このルートは前後に全く「歩き遍路」がいないし、海辺の国道には歩行者など居るはずもありませんから「歌い放題」なのです。
海部の町から6Km程進むと「宍喰」の町があります。ここには「道の駅宍喰温泉」があります。立派な「ホテルリビエラ宍喰」もありますが、その隣の物産館二階にも安く泊まれる3部屋の宿泊施設があるのだそうです。3部屋なので直ぐに予約で一杯になってしまいますが運が良ければ泊まれます。ホテルの豪華な風呂を使うことができるようです。因みに今日は空きがあるとのことでした。「宍喰」は尾崎3兄弟や昔の阪急の上田監督の出身地なのだそうです。物産館の一角に尾崎兄弟・上田監督を顕彰するコーナーがありました。
宍喰の物産館ではインターネットパソコンが無いか聞いてみた所、事務室のパソコンを貸してくれるというので歩数計データアップを試みてみました。しかしどうしてもUSBソフトダウンロードのページが出てきませんでした。インターネットエクスプローラでしか機能せず、また最新のエクスプローラーには対応していないソフトなので新しい端末ではだめかもしれません。
「宍喰」が徳島県最後の街で、宍喰を過ぎるといよいよ高知県に入ることになります。「宍喰」から8Km位先の場所に東洋太子明徳寺という寺院がありました。真言密教実践の寺だということで結構生々しい感じの寺院でした。ここに飼われている犬が堂々と休憩用の長椅子で眠っていました。名前は「弁慶」だそうです。
さらに10Km程進んだ地点に「佛海庵」という小さな庵があり、そこで昨日牟岐接待所で一緒になった「フィリップさん」と「ノさん」コンビに追いつきました。今日は天気が良いのでテント。寝袋などをここで干していたとのだそうです。彼等は相変わらず「善根宿」「テント泊」で回っていますが大分疲れた様子でした。フィリップさんは足の筋肉が痛いし、そろそろ洗濯もしたいとぼやいていました。「ノさん」にも疲れが見えていたので、「アミノバイタル」をお接待しました。これで元気になれば良いのですが。ここから室戸岬に向けて野宿する場所を探すのは大変になります。
室戸岬では明日5月9日土曜日に第一回のトライアスロンレースを行うとの有線放送アナウンスが流れました。国道55号線の車両交通は規制されるようです。歩き遍路は大丈夫だと思います。高知県にはいってから55号線の南側は広い太平洋の浜がずっと続いています。サーファーが既に来ていますが、今日は波が穏やかすぎてサーフィンには向いていません。しかし海水が非常に綺麗なので泳いだり、潜ったりすると気持ちよさそうでした。
05月08日(金)
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