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Kenの日記
by Ken
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■遍路八日目(第22番平等寺・第23番薬王寺)
○宿から第22番平等寺まで7.0Km
○第22番平等寺から第23番薬王寺まで22.4Km
○第23番平等寺から宿まで1.7Km

歩行距離:31.1Km 歩数:51,612歩 宿:国民の宿ウミガメ荘
 
今日は太龍寺下山途中の宿「坂本屋」から下山し、第22番平等寺を経由して徳島県最後の札所第23番薬王寺までいきます。宿は薬王寺手前の「ウミガメ荘」です。今日の歩く距離はこれまでの中で一番長くなります。「旅館坂本屋」から平等寺に行くまでに「大根峠」を通過するのですが、この峠に登る坂道は非常にキツかったです。歩き始めに急坂があると非常に体力を消耗することが分かりました。歩き始めは元気なのでつい歩きのテンポが上がってしまうようです。坂道を急ぐと平地を歩くより数倍筋肉を使うようで「心臓」への負担が極端に増します。歩き始めの坂道は歩数を費やして心臓に負担がかからないように歩かねければなりません。

平等寺からはひたすら徳島県南部の海岸を目指します。海岸に向かう道はいくつかの尾根を越えるので上り・下りの坂道となります。山の峠に差し掛かるととたんに風速が増すことが分かります。峠が風の通り道となっているのです。峠に差し掛かりこの峠を抜ける風を感じ始めた時にリュックを持ち上げて背中とリュックの間に隙間を作り風を通します。峠は背中を冷やす絶好の場所です。

今日は珍しい遍路人に会いました。まず平等寺の駐車場に珍しい後ろのに一人乗りカートを繋いだ自転車が駐車してありました。平等寺打ちを終えて歩いていると後ろからこの自転車が追い抜いていきました。休憩所で追いついたので話を聞いてみると、小学校低学年ぐらいの男の子とお父さんのペアだと分かりました。小学生らしき子が川崎から来たと教えてくれました。お父さんはフェリーで徳島に来て第一番から遍路していると教えてくれました。上り坂はお父さんがキツそうでしたが下りになるとかなりのスピードで走っていってしました。

もう一組は田井ノ浜の遍路休息所で休んでいたカップル遍路です。彼等は田井ノ浜を見下ろせる二階建ての休憩所で休んでいました。私も田井ノ浜の写真を撮るためにその休憩所に登ったのですが、彼等はこの辺の名物だというお菓子を接待してくれました。彼等二人は7年前の夏にこの休憩所で野宿したのだそうです。7年目にまた来てみたのだそうです。まだ第26番最御先寺までしか打っていないということなのでした。基本的に野宿遍路をしているとのこと。7年前にはちょうど台風がきていてここの休憩所で宿泊して全身びしょ濡れになったのだそうです。その時の思いでが非常に強烈だっだったようです。

薬王寺のある日和佐町は非常に伝統のある町のようです。土佐に通ずる街道の宿場として昔から繁盛していたようです。札所「薬王寺」にも非常に立派で門前町ができています。その門前の一角に非常に親切な接待所がありました。「さくら庵」と名付けられたその場所は接待所というよりはコミュニティセンターみたいです。そこは古い商家を町が貸し出しているのですが、マレーシアに長期滞在していた老夫婦が日本に帰国して始めた接待所だそうです。井上さんというその夫妻は10年以上マレーシアのクアラルンプールに住んだ後に徳島に移住したきたとのことでした。徳島の日和佐には特別の関係はないようです。5月2日から始めたということなので今は広告宣伝に力を入れているようです。お遍路も含めて町の人気スポットに成長していって頂きたいと思いました。

国民の宿「ウミガメ荘」の面している浜辺は「ウミガメ」が産卵にやってくる場所として有名です。5月2日の今年最初のウミガメの上陸が観測されたのだそうです。まだ季節ではなく夜の監視体制は実施されていません。その一匹は大分気早やだったみたいです。産卵シーズンになるとこの「ウミガメ荘」に宿泊してウミガメ産卵シーンを見学する客が増えるのだそうです。「ウミガメ荘」の隣には「日和佐ウミガメ博物館があり、広い水槽には沢山のウミガメが泳いでいます。ここに飼われているウミガメはそれ程大きくはありません。
05月06日(水)
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