ID:85567
Kenの日記
by Ken
[99117hit]
■遍路一日目(第1番霊山寺から第7番十楽寺まで)
○「1番霊山寺」次札所まで1.4Km
○「寄道ドイツ館」往復1.5Km
○「2番極楽寺」次札所まで2.6Km
○「3番金泉寺」次札所まで5.0Km
○「4番大日寺」次札所まで2.0Km
○「5番地蔵寺」次札所まで5.3Km
○「6番安楽寺」次札所まで1.2Km
○「7番十楽寺」安楽寺へ戻り1.2Km
歩行距離:20.1Km、歩数:36,433歩 宿泊:安楽寺宿坊
昨日の夜10時新宿駅西口のバスターミナル発の夜行バスで徳島に移動しました。徳島のバス会社の「海部観光」が運行するデラックスな夜行バスを利用しました。乗客一人一人に個室のついた「超」デラックスタイプではないのですが、3列座席ですから隣人とのアームレスト争いの懸念はありません。座席間隔も広く運行中は各座席にカーテンが降ろされるので殆ど個室感覚です。
偶然かも知れませんが感心したのは「乗客」のマナーの良さです。乗り合わせた乗客は物音を全くたてませんでした。鼾も、寝言も、歯軋りも無し。耳に入ってくるのはバスのエンジン音とタイヤの音だけです。携帯呼び出しも無し。これはスマートフォンが普及したせいでしょうか。朝までしっかり眠れました。
乗務員のサービスにも大変感心しました。乗務員は二人はあたりまえですがその気配りには驚きました。私の席は運転手の直ぐ後ろでしたが、運転手と控え運転手が声を殺して小さな声で話し合っている様子がわかります。運転は非常に上手でアクセルとブレーキの使い方に細心の工夫していることがわかりました。スピードの変化・カーブの曲がりなどについて乗客への影響を最小限に抑えていることが分かりました。
途中二カ所のサービスエリアで休憩がありました。深夜のサービスエリアは長距離トラックと夜行バスで賑わっています。ほぼ定刻の朝6時過ぎに徳島駅前の「海部観光駐車場」に到着しました。ここは朝からシャワーが使えます。ここでは歯を磨くだけにしました。JR徳島駅はその駐車場から直ぐ近くでした。徳島駅からは高特線各駅停車で「板東駅」まで移送します。連休の始まりなので遍路客で混んでいると思ったらそうでもありませんでした。そういえば夜行バスでも「遍路」と思われる乗客はいませんでした。
JR板東駅に着いたのは7時過ぎですが小雨がぱらつき始めていました。でも菅笠を付けるだけでOK程度の振りでした。この雨は午前中には止み午後からは少し蒸し暑くなりました。板東駅から程近い第一番札所の霊山寺は予想外にお遍路さんは少なかったです。連休には団体客が押し寄せるという情報をネットで調べてあったので少し拍子抜けでした。団体客が多いと納経しもらうのに時間がかかるので、少し余裕を持った遍路計画を立てていたのですが、納経で待たされることは殆どありませんでした。一番の霊山寺から二番の極楽寺に向かう途中で朝の散歩をしている地元のおじさんと世間話をしたところ、このおじさんから徳島市に関する多くの情報を教えてもらうことができました。このおじさんの話を以下に記載しておきます。
@徳島ドイツ人収容所跡。おじさんのすすめもあって「ドイツ人捕虜収容所跡」と「第九記念館」を外から見学してきました。ベートーベンの指揮しているブロンズ像が立派でした。徳島の人達がドイツ人捕虜に対して非常に暖かく接したのでドイツ人捕虜も心を開いて親しい住民と捕虜の良い関係ができあがっていたようです。それがドイツ人捕虜楽団によるベートーベン第九の演奏に繋がったとのことでした。
A徳島では特有のサトウキビが生産されていて、そのサトウキビから「和三盆」(わさんぼう)という砂糖がが作られている。遍路道沿いにこの和三盆の工場があると話してくれました。実際にありました。また第4番札所「大日寺」の手前の「愛染院」という小ぎれいな寺で接待を受けたのですが、そこのコーヒー用の砂糖が和三盆でした。庵を管理されている女性が「和三盆」だと教えてくました。普通の砂糖より高価なのだそうですが、遠くから来る遍路への接待にわざわざ「和三盆」を置いているとのこと。このような気配りのあるお接待には感動します。
B徳島は「藍」の産地でもある。藍に関するおもしろい場所も遍路沿いにあるとのこと。ありました。
[5]続きを読む
04月29日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る