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Kenの日記
by Ken
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■日本の国際救援隊
日本の国際緊急援助隊のネパール入りが遅れているようです。今回の緊急援助隊輸送にあたっては自衛隊機を使わずに民間航空利用となりました。選ばれたルートは日本−バンコク−カトマンズのルートでバンコク−カトマンズ間はタイ航空機を利用したようです。

詳しく報道している朝日新聞のWEBによると、「国際緊急援助隊の救助チーム70人のほか、多くの国際NGOや朝日新聞記者を含む報道関係者を乗せて満席状態のタイ航空便は27日朝にバンコクをほぼ定刻通りに出発したが、ネパールの領空に入ると旋回を開始。燃料切れでインドのコルカタの空港に着陸した後、約2時間後に再出発したがコルカタに引き返した。その後同便はバンコクに戻り28日に再びネパールに向かう」。とのことでした。そしてその後毎日新聞で「カトマンズの国際空港の混雑で現地入りが遅れている日本の国際緊急援助隊の救助チームは28日午前、改めてタイ・バンコクの空港から臨時便で現地へ出発した。」と報道されました。カトマンズには日本時間の3時過ぎに到着したようです。

日本からネパールのカトマンズへは直行便は飛んでいません。武蔵浦和の「ガルーダ」のダンさん夫妻は広州経由の中国便でカトマンズへ帰省したと言っていました。中国経由の他にはタイ航空利用のバンコク経由、大韓航空利用の仁川経由、キャセイパシフィック航空とドラゴンエアを利用する香港経由があるようです。

しかし、そもそも今回の緊急援助隊輸送についてどうして自衛隊航空機を使わなかったのでしょう。大地震などの非常事態で空港が混雑している場合には、まず「民間定期便」の運行がストップすることは分かっていたと思います。また自衛隊機で飛んでいればカトマンズ到着はもっと早くなり混雑状態が激しくなるまえに着陸できたかもしれません。またカトマンズに着陸できなくてもインドの空港に着陸してカトマンズの空き具合をウォッチできたかもしれません。

地震発生から「72時間」がクリティカルな救援可能時間だと分かっていながら、このような事態になってしまった事は非常に残念です。日本の救援隊は地震発生から72時間(日本時間28日午後3時11分)には間に合いませんでした。この1日の「遅れ」は非常に残念です。
04月28日(火)
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