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Kenの日記
by Ken
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■アジア・アフリカ会議
「Asia-Africa Summit Marked by High-profile Absences」これはボイスオブアメリカのアジア・アフリカ会議の記事の表題です。日本では阿倍首相の演説や阿倍首相と中国の習近平主席のトップ会談の事が報道されていますが、60周年記念のアジア・アフリカ会議には各国トップの出席は少なかったようです。更に出席したトップのスケジュールもタイトなようで演説を終えると足早に帰国するパターンのようです。火曜日の行われたインドネシアの「ジョコ大統領」の基調演説には参加国のトップは誰も顔を見せず各国のトップ代理が臨席していたのだそうです。

そして中国の習近平主席、日本の安倍首相の演説のときには互いのカウンターパートは臨席していなかったのだそうです。阿倍首相は、意図的なのかスケジュールの都合で仕方なかったのか知りませんが、習主席の演説が終了してから会場に入ったのだそうです。そして中国の習主席はその安倍首相の演説が始まる直前に席を立って会場から離れたということです。各国首脳が物凄い過密スケジュールの中で動いているのですから仕方が無いのかもしれませんが、習主席・安倍首相の大国のトップがアジア・アフリカ諸国の前で大人気無い行動をするのはアジア・アフリカ諸国、主催国のインドネシアに対して失礼だと思います。演説でリップサービスしても「尊大さ」が見え見えの感じです。

そんな忙しいトップどうしが30分程度の短時間ではありましたが会談できたことは良かったのだと思います。阿倍首相は習主席との会談の成果を強調しますが本番はこれからだと思います。今回のジャカルタ演説の内容をアメリカの両院議員を前に行った場合にどのような反応となるかが最も注目されるところです。

今回阿倍首相は「Remorse」は表現しましたが、「Apologize」はしませんでした。安倍首相のこのようなトーンの演説にアメリカの反応がネガティブであれば8月15日のメッセージのトーンは代わってくるでしょう。また逆にアメリカが理解を示したからと言って、中国・韓国はアメリカには追従して受け入れるということにはならないでしょう。「Apologize」しても何か損になることはないのですからどんどん詫びれば良いと思うのですが。

敗戦70周年の年は既に四半期が過ぎました。首相メッセージの「言葉尻」の問題でうだうだしてないで、日本国・日本国民が今年何をするのか、風化しつつある戦争の記憶をどのように時代に引き継ぐのか。天皇陛下が年頭に触れた「満州事変以降」の歴史をどのように捉えるのか。有意義な70周年の年にしなければならないと思います。
04月23日(木)
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