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Kenの日記
by Ken
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■硫黄島で慰霊式典
3月21日太平洋戦争激戦地の硫黄島で日米合同の慰霊式典が開かれたそうです。終戦70年目の節目ということで塩崎恭久厚労大臣と中谷防衛大臣が参加したということです。硫黄島では1945年2月19日に始まった米国の上陸作戦による両軍の戦闘で日米合わせて約2万9000人が亡くなったのだそうです。アメリカの死亡者数は7000人、日本兵の死亡者数は約2万2千人に上ったのですが、2万2千人のうちまだ1万2千柱が未収容となっているとのことです。(因みに硫黄島は日本国の領土です。)
BBCネットニュースにBBCの若い記者が慰霊式典に参加した記事が載っていました。記者氏がまず指摘したことは「硫黄島」は日本の自衛隊基地となっているために年一度の慰霊式典以外には民間人は立ち入りができないにもかかわらず、硫黄島に着陸した飛行機のフライトアテンダントは通常通りの着陸アナウンスをしたことを興味深く報告しています。記者氏は「スリバチヤマ」に掘られたトンネルに入り80Kmの長さの地下トンネルを日本人兵士が手堀したことに深い感銘を受けたようでした。硫黄島上陸作戦のためにアメリカ海軍は800隻の艦艇を終結させました。上陸前には物凄い量の艦砲射撃をしたのでしたが、栗林中将率いる日本軍は果敢に戦い一ヶ月以上の戦いとなったのでした。若い記者氏は日本人の「戦い方」「生死感」を理解できなかったのだと思います。
アメリカはこのときの記録を詳細に残しているようです。「スリバチヤマ」に星条旗を立てる様子を写した「写真」は太平洋戦争の戦いを象徴する写真となっています。栗林中将に関する本は結構売れているようですし、「クリント・イーストウッド」が映画化をしているそうです(見ていませんが)。これだけ注目される硫黄島ですが、自衛隊基地が占領していて日本人でさえ慰霊に訪れることが難しい場所となっているのです。1万2千の遺骨の収集が出来ていないということは本当に残念です。飛行場の滑走路の下に埋まっている遺骨も多いようです。戦後70年ですが、日本の領土でこのような手付かずの状況となっていることは非常に困ったことです。
03月24日(火)
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