ID:85567
Kenの日記
by Ken
[99134hit]
■イスラム過激派の行動
パキスタン北部のペシャワルの学校がイスラム過激派に襲撃されて145名の子供達の命が奪われました。パキスタンで反政府イスラム過激はタリバンですが今回の大量殺戮は一段と残虐になったように思えます。先週パキスタン出身の「マララ・ユスフザイさん」がノーベル平和賞を受賞したばかりですが、マララさんの主張に真っ向から対立するタリバンは「何人ものマララさん(襲撃されること)」が出ることを警告していました。今回の学校襲撃がそのことだとすると全く非人間的で許せない行為です。
シリア・イラク北部の「ISIS」支配地域からも「ISIS」の残虐非道な統治の様子が報道されています。「異教徒・他宗派教徒の殺戮」「異教徒女性の奴隷化・レイプ」等が許されているのだといることです。こうした反体制イスラム原理主義組織は残虐性を「エスカレート」させることによって、団結力を保持して自らの組織を統合を維持しているように思えます。この「残虐性・非人間的行為」を「宗教の教え」と考えることはできません。「イスラム教」では決してそのようなことは教えていないはずです。その「残虐性・非人間性」はどこから来るのでしょうか。
イラクのフセイン政権、シリアのアサド政権による国の支配は「一握り権力者の権力欲」であることから、その構造そのものは「単純」であったのだと思います。しかしその専制体制を崩壊させた後に民主的な政権は立ち上がりませんでした。専制政権はそれ程まで優秀な人材を消し去り、貧困の継続で教育の機会を奪ってきたのでしょう。そうした土壌から生まれたのが「自らの命・他人の命」を尊重しない過激派集団だったのでしょう。そしてその集団の「波長」は先進国において社会から見放された若者達の自暴自棄とピッタリ合ってしまったのだと思います。この問題は決してイスラム諸国だけの問題ではなく現在の西側先進国社会にも根を張っている深刻な問題なのだと思います。
12月17日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る