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Kenの日記
by Ken
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■衆議院選挙考えたこと
今朝昨日投開票された衆議院選挙の公式な結果が明らかになりました。伸び悩んだ民主党では首相経験者お「菅」さんが比例区で当選し、同じ東京比例区の海江田玄代表は比例区で復活当選できずに落選というショッキングな結果になったようです。

野党第一党の民主党では捲土重来を図った元議員の復活が少なかったという印象です。民主党が党勢を拡大するための最短近道は前回選挙で敗れた元議員が比例区で復活することだと思いますが、これは相当難しかったようです。逆に自民党一回生新人議員が必死に前回獲得議席を守ったと言えそうです。自民党では石破前幹事長が全快衆議院選挙直後から組織を引き締めていた成果だと思いますし、民主党では全国に目を配り地道な選挙活動を指導する選挙プロがいなかったことが原因でしょう。今回は元議員復活の前に現代表の海江田さんが小選挙区で敗れ比例でも復活できない状況なのですから勝負にならなかった。それでも北海道では2名の元議員が復活したことは民主党の数少ない明るい話題でしょうか。

一方で国民の野党再編に期待する声が票に現れている感じがしました。超ベテランで野党再編に積極的な「小沢・亀井」の両巨頭が議席を守りました。そして再編に障害になりそうだった個性的な「渡辺・石原」の二人が落選しました。民主党では一匹狼的な海江田さんが退場し、その後には野党再編に積極的な議員が選ばれることになるでしょう。維新は辛くも現勢力程度を維持しましたが、その他の第三の極を目指すという政党は淘汰されました。保守自民党に対抗できるリベラル議員は自民党内に多くいると思いますが、今回選挙での大勝利によって現執行部への求心力は高まるものと思われます。従って阿倍首相が過激なタカ派路線を進めない限り与党分裂はありえないでしょう。

非常に他と異なる結果を出したのが沖縄でした。知事選に次いで衆議院選挙でも自民党に「NO」を突き付けました。小選挙区沖縄1区では共産党が、2区では社民党が、3区では生活の党が議席を獲得しました。沖縄だけは他の地域と別な風が吹いているようです。沖縄の基地問題ではもう一度真摯に沖縄県民の声を聞くことが必要かもしれません。明治時代の沖縄併合・第二次世界大戦での沖縄での戦闘を考えると、沖縄以外の選挙結果で沖縄の問題を決めてしまうのは少し酷な感じがします。自民党は沖縄の基地問題の基本路線は変更しないでしょうが難しい舵取りが必要になります。

テレビ報道で気になったことは、午後8時の開票開始からNHK・民放各局が競争で「当選確実」を打ち出すことです。その当選情報を確定させるためにどれだけの労力が費やされていることか。12時間もすれば正式な開票結果がでることが明らかなのに放送局間の競争は過熱してきています。各局とも同じような選挙特集番組を組んでいました。各政党幹部は放送局の「はしご」をしているような状況です。これってそんなに急ぐ必要があるのかしら。700億円かけた衆議院選挙ですが、こういう所にも無駄が発生していると思いました。
12月15日(月)
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