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Kenの日記
by Ken
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■衆議院選挙の対立軸
今回の衆議院選挙ですが、前回自民党に大敗した「民主党」かの立候補者数は全員当選しても単独で過半数を取れない程度の数だそうです。これは2012年12月の選挙後で大敗してから、その後の阿倍自民党政権下で「党勢立て直し」「候補者探し」に遅れをとった証拠です。「政権交代可能な2大政党制」を目指しながらこのような状態だと民主党は「ジリ貧」だと思います。この点かたすると日本共産党は当選・落選は別にしていつも多くの立候補者を確保しているのは立派なことだと思います。

前回の選挙で民主党に勝った自民党では安倍首相の再登板となりました。現在の民主党内で再登板でも良いですから「首相候補」と成りうる人材がどれくらいいるのか非常に頼りない状態だと思います。現党首・何人かの党首経験者が小選挙区で落選の危機に瀕しているのですから「何をか言わんや」です。

自民党タカ派(右寄り保守)の阿部首相は危険な匂いはしますが、政治手腕に関してはかなり「胆力」があります。多分明治維新を担った「山口県」の政治指導者の流れを汲む「自恃」があるのだと思います。良い悪いは別にして一本筋が通っています。このタカ派の自民党安倍首相に対して、政権交代受け皿としての「リベラル派」はどう頼りないです。

そもそも「保守右派」に対抗する「リベラルの姿」が具体的に見えません。民主党で言うとその大きな支持母体は「総評」であることから保守に真正面から対抗する「左の革新」のように見えます。これでは国民に政権交代の受け皿とは思われません。「維新」はというと「石原慎太郎」と組むのですから「タカ派」の色合いが強く「安倍首相」との対立軸がボケます。こう観ると日本のリベラルは「自民党」の中にいるのだと考えざるを得ません。

現在の「議員内閣制」においては選挙民は「政党」を選ぶこととなり、多数を取った政党の指導者が行政の長(首相)となります。しかし現在の「保守×リベラル」ではなく「与党×野党」という対立構造では「野党」が勝つ可能性は本当に小さい気がします。伝統ある与党自由民主党に対して経験不足で準備不足の民主党では結果が見えています。前回の選挙結果・今回の選挙に対する民主党の取り組みはそれを物語っています。

こうなったらむしろ大統領制を導入し、大統領(行政の長)は「人物」で選び、議会(立法府)は「政党」で選ぶような仕組みに変えてみたらどうでしょう。全国各地で保守候補者に対抗できる「リベラル」な候補者を探し出すより、全国から一人のリベラルリーダを探し出す方が容易な気がするのです。もし日本で大統領選挙が行われれば「阿倍首相」が大統領に選出される可能性は、今回の種議員選挙で勝ことよりかなり小さいだろうと思われるのです。
12月09日(火)
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