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Kenの日記
by Ken
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■武蔵浦和コミセン祭り。
武蔵浦和駅前の区役所9階にある武蔵浦和南区コミュニケーションセンターで、音楽・踊りなどの発表会(コミセン祭り)が行われました。午前中は音楽中心の発表だったので妻と二人で聞いてきました。「弦楽四重奏」「リコーダーアンサンブル」「二胡合奏」「クラリネット合奏」などの器楽演奏に加えて、合唱サークル、ポップスコーラスなどの歌の発表があり大変面白かったです。音楽発表の間に「着物着付けサークルの発表(帯締め)」「盆踊り(越中おわら節)の発表」などもありました。
弦楽四重奏は与野のグループによる「チャイコフスキー1番」の1,2楽章でした。チェロ奏者が手堅く全体を支えていて安定感があたっと思います。ステージではエンドピンが滑って何度か「おっと」という場面がありました。エンドピンストッパーが必要でした。リコーダーアンサンブルは4名の女性が本格的な木製リコーダーを数本持ち替えて演奏していました。全員が木製バスリコーダーを所有しているという本格的なグループです。我が家では「全音アルトリコーダー(樹脂製)」でアンサンブルを楽しんでいますが、やはり木製リコーダーの音は深くて魅力的でした。
「二胡合奏」はかなり多くのサークル会員がステージに上りました。演奏者は中国・ベトナムの民族服などを着てムードタップリの演奏でした。演奏曲目曲は簡単なもののようでした(自宅にはベトナムで購入した二胡があります)。左手の指使い難しいのですが、右手の弓の扱いについては優雅に弾いている方が多かったように思えます。
クラリネットアンサンブルでは木管らしい音で一定水準の演奏が披露されたと思います。ここでもバスクラリネットが低音部をしっかり支えていたので安定感がでていました。
「歌」の発表団体には2種類の取り組み方あり、その差がはっきりと出ていたと思いました。ひとつのアプローチは小学校・中学校・高等学校の合唱サークルの延長のような取組で、基本的な合唱発声訓練、合唱曲などを楽譜からの「音取り」して、綺麗なハーモニー・きっちりした合唱を楽しもうという方式。別な一方は「ポップス・歌謡曲・ジャズ」などまず「耳」で好きになり、その「雰囲気再現」が目的であり、そのために「声」「ハーモニー」などの必要なパーツを強化していくようなやり方。
どちらも鍛錬して「名人クラス」になれば同じような立派な音楽になると思いますが、アマチュア中級レベルくらいでは、この二つのアプローチの違いが演奏に大きな違いをもたらしていると思いました。キチンとした合唱曲は男女の4部あるいは3部の各声部のバランス、技術上の問題をクリアすることにまず大変苦労することになります。その前提として女性ソプラノのしっかり発声とか、そもそも男性(テノール、バリトン)をどのように集めるのかという問題が発生するのです。そうすると合唱曲をどのように仕上げるのかという作業は遠い先のものとなってしまいます。
これに比べて「ポップス系」は比較的に合唱団の構成が自由で、歌の旋律も馴染みが合ったり、詩の内容が親しみ易かったりするので、「歌の雰囲気」作りに力を費やすことが可能となります。結果として「歌の雰囲気」に合致するようなしっかりした「発声」も可能となったりして歌の完成度は高くなります。「BS日本」の「こころの歌」の演奏のように、良く知っている歌謡曲(音域的にも比較的楽)を合唱の素材に使うことは良い方法だと思います。
11月30日(日)
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