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Kenの日記
by Ken
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■衆議院解散へ
「解散に言及したことは一度もない。この言い方を今、変える段階にない」「一般論として、国民の理解と協力なくして政策を進めることはできない」「民主党の大失敗はマニフェストで消費税を上げると書かず、国民生活に関わる問題を選挙で信を問うことなく決めたことだ。」

阿倍首相のブリスベーンでの記者会見時(16日)の発言です。この発言が阿倍首相の解散の決意の表れだということでマスコミが一斉に衆議院解散の報道に流れました。今晩(18日)安倍首相は記者会見を行い、「今変える段階にない」というフレーズを変更して、今週21日にも衆議院を解散する旨をはっきり宣言しました。「国民の生活の直結する税制度について国民の審判を仰ぐ」という根拠のようです。

国民の誰だって「税金」は少ないほうが良いと考えているはずです。他の要素、具体的には社会保障費・医療費だとか国会・行政の運営費だとか素人の国民では解決できない問題あるので、代表者を選んで考えてもらっているのだと思います。そして「年金・医療の一帯改革と抱き合わせで消費税率を上げる」ことを民主党・自民党が合意して前回の総選挙が行われました。その結果で消費税は既に今年4月に消費税率は5%から8%に改定されています。10%にすることの可否をめぐって「国民の声」を聴くというのは非常に唐突に感じます。国のリーダには国民を啓蒙していく役割もあります。ただ国民の声に従うのは「衆愚政治」になりかねません。そうでなければ足並みの全く揃わない野党を横目で冷静に見て、国民には政権交代の選択肢がないことを確信して選挙に打って出る作戦だとしか思えません。

もし安倍首相が「バーの低い勝利(過半数確保)を確信して」選挙に打って出るのであれば、有権者は重大な決断をしなければならないと思います。阿倍政権の方向性に「NO」を出す方法を真剣に考えなければなりません。代わりになる受け皿がないから「阿倍政権にYES」を投ずるとすれば、それは日本を間違った方向に進めてしまう可能性があります。「細川内閣」で日本は混乱しましたが、一時の混乱を覚悟で「NO」を言う決意が求められると思います。沖縄県民はその「心意気」を示しました。この際野党は共産党の「四位委員長」を首班候補とする大連立内閣構想でも打ち出して、安倍首相と真正面から戦ってほしいところです。
11月18日(火)
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