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Kenの日記
by Ken
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■衆議院解散?
安倍首相からは国民に向けて何んら直接のメッセージはありませんが、マスコミによると「消費税率10%の延期・年内衆議院解散」という政治情勢の報道が活発化しています。報道では与党幹部から緊張感ある発言が流され、政治解説者は「消費増税延期・衆議院解散」に関するもっともらしい解説がなされています。阿倍首相はAPEC出席nために北京に行き、日本に戻らずにそのままミャンマーの新首都ネピドーで開催されているASEAN+3サミットに出席しています。色々なルートで「解散情報」を日本国内で流し、国民の反応を遠くから冷静に観測しているのだと思います。

さて今年年末に解散して「阿倍自民党」は勝てるのかどうか。残念なのは何と言っても「野党」が戦える状況にないということです。「維新」は石原・橋本分裂、「みんな」も分裂、民主党はもともと「分裂状態」。元気が良いのは「共産党」だけという状態です。それに対して自民党は内閣改造に併せて比較的清潔感のある「谷垣幹事長」、将来の総理候補「茂木選挙対策委員長」を配して負けない体制を構築済みです。特に選挙対策委員長に就任した茂木議員には手腕発揮の舞台が整ったと言って良いでしょう。選挙の勝つための「態勢・人材」では自民党が圧倒的に有利に立っていることは明らかです。

しかし、自民党に代わる勢力が無いからと言って国民は自民党を支持するかどうか。ここは非常に予想が難しいです。デフレ脱却・財政再建に向けた増税・アベノミクスへの審判も分からないではないですが、国民の心配の種は「安倍首相の東アジア外交」ではないでしょうか。来年の終戦70周年を控えて「阿倍首相」の「タカ派的政治姿勢」に懸念を抱いている国民は多いと思います。

集団的自衛権・特定機密保持法・中国・韓国との冷え切った外交関係などの最近の自民党政権の対外諸政策には危険な匂いが付き纏います。70年前に全国民の生活を破壊し数百万の国民の生命を奪ったのは、時の政治指導者の
世界情勢を冷静に省みることなく進められた独善的な侵略行為でした。マスコミも随分政府を焚き付けました。

来年の終戦70周年に関して欧州では嘗ての枢軸国・連合国が揃って記念式典を挙行できるような関係が既に構築されています。これに対して東アジアにおいては「中国・日本・韓国・北朝鮮」の当事国が意識を合わせて式典を行うことなど現時点では到底考えられません。むしろ中国・韓国は70周年を契機として日本に軍国主義の反省を求めてきそうな勢いです。

私としては、どういう政権でも良いですから、今回の選挙では「終戦70周年」を東アジア諸国を含めて関係国民が真摯に戦争を振り返り、共に再び不幸なことが起こらないという誓いができるような真摯な外交を展開する政権が発足して欲しいと思います。
11月14日(金)
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