ID:85567
Kenの日記
by Ken
[99138hit]
■北朝鮮を巡る日本・韓国等の微妙な変化
北朝鮮の「金正恩氏」が一か月半ぶりに姿を表しました。姿を消していた間に足の関節を手術したという話があり、そのせいか杖を突いての歩行となっていますが、表情も体格も依然と変わらない元気さ健在振りをアピールしました。金正恩氏が姿を消している間に北朝鮮の高官が突然訪問し、韓国と北朝鮮間の高官同士の会議が持たれたという報道がありましたが、その会議では各々の立場の違いの主張に終わったようです。
しかし今週になって「韓国・日本」の北朝鮮に対する動きに少し変化があったと思えるようなニュースが相次ぎました。
韓国からのニュースですが「韓国政府は北朝鮮向けの風船メッセージ(北の独裁体制批判の宣伝文)」を取り締まることにしたという動きがありました。更に南北国境に近い場所に宣伝用に建てられてていた「大きなクリスマスツリー」の撤去を決めたという報道もありました。北朝鮮は依然からこの種の挑発行為を強く非難してきましたが韓国政府はずっと無視してきました。ここにきてこれまでの姿勢を転換したのことには何か理由があるはずです。
日本政府の対応でいうと「北朝鮮からの拉致問題の進捗報告遅れ」への対応に関して拉致被害者家族からは慎重な意見が出されたにも関わらず、阿倍首相は今月中にも北朝鮮に政府関係者を派遣し直接作業の進捗状況を把握することを決めました。これは今回の日朝政府間協議における「北朝鮮側」の意向を尊重したものと言えます。
今関係が冷え込んでいる日本と韓国が競争するかのように北朝鮮に対する態度を軟化させています。この突然の変化は北朝鮮内部の何らかの変化を踏まえた「積極的なアプローチ」なのか、それとも仲の悪い者の単なる得点争いなのかはっきりしません。
更に北朝鮮政府は拘留していたアメリカ人一人を本日突然解放しました。まだ二人のアメリカ人が拘留されているのでアメリカ政府も慎重ですがアメリカ政府は一応感謝の意を表しています。何らの見返りの要求無く(推測ですが)拘留したアメリカ人を解放することがこれまであったでしょうか。ひどい場合には前大統領クラスの訪問を要求していた国です。何か微妙の変化の始まりを感じます。
10月22日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る