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Kenの日記
by Ken
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■御嶽山犠牲者の死因
御嶽山噴火の犠牲者は47人に上り、まだ行方が分からなくなっている登山者35人いるのだそうです。標高3000mに達する山頂の天候は非常に変わり易く、また再噴火の危険性もあるため行方不明者の捜索は難航しています。犠牲者の遺体が山頂の被災現場から順次降ろされ検視が進むにつれて犠牲者の「死因」が明らかになってきました。
犠牲者47人の内の殆どの方が「噴石が身体に直撃したことによる多発性外傷(損傷死)」と確認されとのことです。水蒸気爆発の際に地表近くの大小の岩石が吹き飛ばされ、その岩石が直撃したことによって致命傷を受けとものと思われます。山頂付近の写真分析から、火口から北東に向けて約500メートルの範囲に、吹き飛ばされた岩石の落下でできた穴が集中していて、「10cm」以上の大きさの岩石による穴が4メートル四方あたり平均10個以上あったとのことです。
岩石の飛んでいった方向は「北東方面」に偏っていたようです。噴火北東500m範囲内では、10cm以上の岩石が時速300kmのスピードでかなりの数が登山者を襲いました。たまたま噴火口の北東側にいたか、それとも反対側にいたかによって登山者の運命が分かれたようです。
岩石の「飛来」はどのようなものであったのでしょうか。噴火口の北東方面に岩石が落ちたということは、垂直に吹き上げられて西風によって北東方面に流されたのか、そもそも地形の関係で北東方面に噴出したのか興味があるところです。もし岩石が垂直に噴出して放物線を描いて落下してきたのなら、岩石の落下まで「少し」時間があったはずです。一方噴火の勢いで岩石が北東に向かって水平に近い形で飛行したのなら、おそらく一瞬で岩石が襲ってくる状況になっていて登山者には逃げる時間はなかったと思われます。
10月03日(金)
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