ID:85567
Kenの日記
by Ken
[99144hit]
■フィレンツェ2日目:ウフィッツ美術館
ホテル・グローバスの朝食はナポリのホテルよりは充実していて「ゆで卵・ハム・チーズ」なども提供されます。ナポリのホテル同様に一杯ずつ丁寧にいれてくれる「コーヒー」と一緒に美味しく頂きました。
今日は朝一番でフィレンツェ観光最大の目玉の「ウフィッツ美術館」に出かけました。「ウフィッツ美術館は夕方が空いている」という噂がありますが、やはり朝一番に新鮮な気持ちで見たいと思いました。ホテルから少し距離がありますがバスは通っていないので徒歩で行きました。因みにフィレンツェは道が細く、入り組んでいるのでバスは不便そうに思えますが、幾つかの重要なバス路線を覚えるとバスは非常に便利で移動時間の短縮ができます。更に「歩く」と「疲れます」がバスを利用すると、空いていえ殆ど座れるので車内で「休憩」ができて一石二鳥です。フィレンツェカード活用法のひとつは「バス利用」にある思いました。
「ウフィッツ美術館」
「ウフィッツ美術館」には待つことなくフィレンツェカード利用ですんなり入館できました。朝の美術館には混雑という程ではないですが既に多くの観光客が見て回っていました。まず3階まで階段で登りギャラリーと左右に彫刻を配した廊下を進んでいくことになります。3階の第一廊下には世界的に有名な名画を贅沢に並べたギャラリーが続きます。基本的には年代準に並べられているようなので、天才画家達が絵筆を競ったルネサンス中期の時期には名画が集中しているのは当然と言えば当然です。
最初の方の部屋(古い絵画を展示)が修復中でそこの絵画は後のほう荷部屋に引越し中なので見学者いきなりすルネサンス名画の部屋に入っていくことになりました。目を引いたのが「ピエロ・デッラ・フランチェスカ」の描いた「フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロ(ウルビーノ公)夫妻」の有名な肖像画です。夫妻が見つめ合うような形で横顔が描かれています。ウルビーノ公は「傭兵隊長」として百戦錬磨の名戦闘家であると同時に、芸術・文化の愛好者であっとということです。ウルビーノ公が活躍したのは15世紀の中頃でルネッサンス最盛期と重なります。ウルビーノ公のような文化保護者が沢山居たのでルネサンス文化が花開いたのだと思います。
3階第一廊下中程のギャラリーでは「ボッティチェリ(1445〜1510)」の一連の名作が並んでいます。日本にも一点「ボッティチェリ」の作品があるそうです。それは丸紅役員フロアに飾られている「美しきシモネッタ」。一点でも国宝級の絵画が「ウフィッツ」には一部屋に何品も無造作に展示されています。その中でも一段目を引いたのが「ビーナス誕生」と「春」でした。見るものに不思議な感動を与えてくれます。それがガラス板で守られているとは言え極近くから鑑賞できることにも感動しました。「写真」も取り放題。やはり凄い美術館です。
「ボッティチェリ」の次は「レオナルド・ダ・ヴィンチ」です。ここでは「ダ・ヴィンチ」初期の絵画が展示されています。「受胎告知」は「ボッティチェリ」の作品同様に天才の計り知れない想像力を感じさせてくれますが、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の「天才」は絵画に集中されずに様々な分野に分散されてしまったため、絵画においては「ダ・ヴィンチ」の成熟期を見ることは出来ないようです。名作「モナ・リザ」はダ・ヴィンチが最後まで自分で持ち続け最後に招聘された「フランスの至宝」となりました。
ウフィッツ3階の第二廊下は丁度アルノ川の川岸に近いため、窓からは「ポンテ・ヴェッキオ」を始めとしたアルノ川の橋を見下ろすことができます。第二廊下で一息ついて第三廊下に進みます。アルノ川寄りの第三廊下にはポンテベッキオに通ずる回廊の入り口があります。ここはメディチ家の人々がアルノ川の向こうにある住居までプライベートで行き来できる通路となっています。第三廊下に面するギャラリーには「ミケランジェロ」の絵画、ルーベンス・レンブラント(自画像が中心)の絵画などが展示されています。第三廊下の一番奥は喫茶コーナになっていてベランダの外に出て休憩できるようになっています。
[5]続きを読む
09月13日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る