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Kenの日記
by Ken
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■フィレンツェ最終日:ダビデ、パラティーナ美術館
フィレンツェ最終日は日曜日です。予定ではアルノ川南のピッティ宮にある「パラティーナ美術館」を見学してから「サンタ・クローチェ教会」を見て回って、余った時間は町でお土産を買うことにしていましたが、昨日「アカデミア・ギャラリー」を見送ったので、予定の名に今日は朝一番で「アカデミア・ギャラリー」を見学してから予定のルートを回ることにしました。

「アカデミア美術館」
朝のアカデミアギャラリーは開館前から観光客の行列ができていました。アカデミアギャラリーには切符を買うための列と切符を持っている人(引換券を持つ人を含む)の列があって、フィレンツェカードの客は私達が先頭でした。開館まで少し待ちましたが私達は開館と同時に最初に入場を許されました。ここでは何といってもミケランジェロの「ダビデ像」ですが、この日最初に入場した私達は暫くの間「ダビデ像」を独占して鑑賞することができました。

ウフィッツ美術館には「ギリシャ彫刻のローマ時代模彫」が沢山所蔵されていて、その見事さに圧倒されますがルネサンス同時代のミケランジェロの天才もギリシャ彫刻を凌ぐ作品を作り出しました。ルネサンスはまさしく「文芸復興」でした。ダビデを見ると「ルネサンス」以降においてはまだこの水準に達した芸術は生まれていないと思います。

アカデミアギャラリーを存分に楽しんでからアルノ川南のピッティ美術館に行くことにしました。サンマルコ広場付近のバス停からピッティ宮までは歩くには少し遠くまた便利な直通バスも走っていません。一旦「サンタ・マリア・ノヴェッラ駅(SMN駅)までバスで戻り、SMN駅で「ピッティ宮」行きのバスに乗り換えることにしました。SMN駅では全く待つことなく都合よく「Dラインバス」に乗ることが出来ました。このようにバス路線を乗り継ぐ術を覚えると移動はかなり楽になります。バスの中では十分に休憩を取ることが出来ました。このバスはアルノ川南の「サン・スピリット」広場を通過しますが「第二日曜日」のこの日は「市」が出ていました。

「パラティーナ美術館」
アルノの南にある巨大なピッティ宮殿には幾つかの美術館が入っています。その中でも「パラティーナ美術館」は「ラファエロの絵画」を収蔵することで有名です。三日目の狙いの一つがその「ラファエロ」です。ピッティ美術館は非常に贅沢な展示がなされています。各部屋の壁は下から上まで多くの絵画で埋め尽くされています。そうした中に何気なく「ラファエロ・サンティ」の作品があるのですからその贅沢さに驚いてしまいます。

「ラファエロ・サンティ」の絵はバチカンのラファエロの部屋の力強い巨大な絵を見ました。パラティーナ美術館ではラファエロの可憐で優しい絵を見ることができました。「ミケランジェロ」「ダ・ビンチ」と並ぶこの天才は他の二人に比べて非常に「誠実」で「優しさ」が滲み出る絵を描いています。ラファエロはその色彩感覚と善良で明るい画面が人気を集めているのだと思います。以前から好きだった「ヴェールを被る婦人の肖像」を間近に見ることが出来て感動しました。帰りに「サン・スピリット広場の「日曜市」を除いてバスにのってサンタ・クローチェ教会付近まで行きました。

「サンタ。クローチェ教会付近」
サンタ・クローチェ教会付近の横丁には「革製品屋」さんが軒を連ねています。ここで旅行中に誕生日を迎ええいた娘へのお土産として小さなバッグを買いました。私も旅行記念に「10年は持つ」という宣伝文句の「ベルト」を購入しました。サンタ・クローチェ教会の直ぐ近くのレストランで昼食を食べて午後から開いた教会内部を見学しました。

サンタクローチェ教会には至る所に「墓」があります。左右の壁には「ロッシーニ、ガリレオ等」の立派な墓がありますが、床には無数の墓の「標石」があります。ナポリで見た「カタコンベ」そのものです。サンタ・クローチェ広場も観光客が一杯でした。サンタ・クローチェ教会の美術館にはウフィッツ美術館以来気になっていた「ブロンジーノ」の「キリストのLimboへの降下」がありました。大変力強い絵で益々この画家に興味が沸いてきました。

「帰路準備・最後の夕食」

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09月14日(日)
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