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Kenの日記
by Ken
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■安倍首相欧州での発言
このゴールデンウィークにヨーロッパを訪問している阿倍総理が「集団的自衛権行使への道筋、中国軍事大国化への懸念」など相変わらの発言を現地で繰り返しています。オバマ大統領来日の際に尖閣問題や「集団的自衛権へのお墨付き」を得たので早速ヨーロッパにその報告ということでしょうか。西側諸国にとって日本の集団的自衛権行使は損にはなりませんし、ヨーロッパから地理的に遠い日中・日韓関係はあまり興味がないのか阿倍発言を好意的に受け止めていると報道されています。
しかしそれがヨーロッパ諸国の本心なのか、阿倍首相には本当はもっと別な期待があるのではないかという気がしています。「中国・韓国との関係を速やかに話し合いで解決して欲しい」と考えているのはアメリカと同じだと思いますので、阿倍首相には「中国の軍拡を責めるより、歩み寄りのシグナルを送る姿勢」を期待していると思います。
また「集団的自衛権」についても「日本がこれまで貢献できなかった分野で貢献できるので強い味方を得た」と評価するよりは、「平和憲法の下で協力できる範囲を少し広げる努力は認めるにしろ、日本には平和憲法の精神に則って国際紛争を平和的に解決する知恵と行動力を示して欲しい」という期待の方が強いのではないでしょうか。安倍首相の提唱する「積極的平和主義」については「限定的な武力行使を伴う平和主義」ではなく、「より積極的で行動の伴う対話を通じた平和主義」を追求して欲しいと思います。「中国軍拡に対する批判声明」や「従軍慰安婦問題は既に解決済み」とツッパリ続ける態度は「紛争の平和的解決に向けた最大の努力」という憲法精神から少し外れている気がしてなりません。
2020年の東京オリンピックの前に、2015年は太平洋戦争敗戦70周年ですし日韓基本条約締結から50年の節目の年に当たります。「不戦の誓い」を深く再確認し、世界から尊敬される国になるのはどうあるべきか国民も真剣に考えなければならないと思います。
05月07日(水)
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