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Kenの日記
by Ken
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■音源整理
連休を活用しての音源整理で、今日はビデオテープに収録されていた「ボロディン弦楽四重奏団」の映像をデジタル化してビデオデッキに取り込みました。1995年に結成50周年記念で来日したときの演奏です。チャイオフスキー(ニ長調)とブラームスの1番を弦楽四重奏を演奏しています。NHKで放送されたものを収録しておいたものです。
最近の音楽映像放送は海外の有名な記念コンサートとかオペラ公演など大規模な公演が多く、そうした公演は「生」で聴くには値段が高かったりするので放送は有難いのですが、時には地味に弦楽四重奏等の室内楽を聴きたくなります。ピアノリサイタルなどは比較的多いように思いますが、弦楽四重奏の公演の放送は非常に少なくなっている気がします。ブームにならないので仕方無いのかもしれませんが。
「ボロディン四重奏団」は非常に地味です。映像では有名な「チェロのベルリンスキー」の演奏姿を見ることができます。四重奏団全体の音楽を支えているのは1stバイオリンではなく明らかにベルリンスキーさんのチェロです。決して体格は大きくなく、腕・指も長くはないのですが、その確実で無駄の無い演奏姿からは、暖かくて正確でしかも十分に「しなやかな音」が紡ぎだされています。ベルリンスキーさんは2007年に四重奏団を引退され2008年に亡くなられたました。
四重奏団のチェリストはソロとは違ったキャラクターが必要だと思います。ビデオの演奏では1stバイオリンが少し「弱い」のですが、結成メンバーのベルリンスキーさんは後輩を暖かく支えているように思えます。ブラームスの1楽章で不調だった1stバイオリンは他の3人の支えを得て楽章が進むに連れて調子を上げてきたように聞こえます。このようにして伝統が受け継がれていくのだと思います。この映像はしっかり保存しておきたいと思います。
05月06日(火)
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