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Kenの日記
by Ken
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■古いビデオテープのダビング
連休を活用して古い「ビデオテープ」に録画してあったアナログの音楽コンテンツをデジタル化してディスクに保存する作業を少しずつ進めています。20年以上前にカラーテレビがステレオ放送化してからヴィデオに音楽会の映像を録画してきました。そのビデオテープはこれまで聞いてきた音楽の歴史を物語るものですが、地上波デジタルの高精細画像が視聴できる用になった今では増えることはありません。逆にビデオテープの劣化や再生機器が壊れたりすると代替が利かず見れなくなる惧れさえあります(カセットテープも同じ状況ですが。)残念なことになる前に思い出があって残しておきたい画像を現用再生機器をつかってデジタル画像に変換してこうと言うわけです。

アナログからデジタルへの変換は録画番組を実際に再生しなければなりません。2時間の番組の変換は2時間かかるので時間に余裕があるときしたできません。ということで今日は「スリーテナーズ」(2回)とモーツアルトのレクイエムの映像をデジタル化しました。

「スリーテナーズ」は1994年のロサンゼルスと1996年東京国立競技場でのものです。ロサンゼルス公演はスリーテナーズが世界的に有名になった20年前の公演の映像です。前年に止めたブッシュ(父)大統領とかキッシンジャー、フランク・シナトラ等のVIPが聞きにきていてスリーテナーズ公演が如何に期待されていたかを物語ります。二年後の東京公園では少しマイクに頼りすぎているパバロッティも非常にノリノリで見事な歌声を聞かせてくれます。

この映像を見ると20年前の「華やかな時代」を思い出すことができます。スリーテナーズ公演は思いっきり贅沢な「自分へのご褒美」として数万円のチケットするチケットは早々に売り切れました。パバロッティ・ドミンゴ・カレーラスの3人の歌を同じ公演で聞くことのできる贅沢さとVIP観客の華やかさは、冷戦崩壊後の社会にみなぎる勝利の宴であり、最高のステータスシンボルでした。3人の熱傷と観客の興奮振りあhそれを物語っています。歌声の主役の座にあったパバロッティは2007年に亡くなり、その華やかな活動は10年余りで終わりを告げます。その終焉と符合するかのように社会は「華やかな享楽の時代」に終わりがあることを知らされたのでした。それは社会が解決できない難しい問題にあふれてることを再認識した時代であったのだと思います。それは環境問題であり、テロ問題であり、先進国と途上国の経済・社会の格差問題などでした。そういう意味では社会は一歩前進したのだと思います。私は幸運にも「華やかな宴の時代」を経験することができましたが、現代の若い世代はそうした時代を知らないひとが多いようです。尤もそれを知らなければ今の時代の評価も違ったものになるかもっしれませんが。

モーツァルトのレクイエム(モツレク)の映像は1991年12月5日ウィーンの聖シュテファン大聖堂で行われたモーツァルト没後200年のミサのなかで演奏された映像です。ミサは同聖堂のハンス・へルマン・グローエル枢機卿が司祭して厳かなカトリックミサが執り行われました。

演奏者は
ソプラノ:アーリーン・オジェー
アルト:チェチーリア・バルトリ
テノール:ヴィンソン・コール
バス:ルネ・パーペ
合唱:ウィーン国立歌劇場合唱団
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(ゲアハルト・ヘッツエルがコンマスしてます)
指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ


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05月03日(土)
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