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Kenの日記
by Ken
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■マレーシア機のフライトレコーダ電池切れ?
先月8日に遭難したマレーシア機の捜索活動ですが、オーストラリア捜索船がインド洋南部で4月5日と8日に計4回フライトレコーダからの音波信号をキャッチした後、フライトレコーダからの信号をキャッチできていません。フライトレコーダのバッテリーは機体電源から離れてから30日程度の寿命しかないので、既に電池はエネルギーを使い果たしてしまったと思われます。

フライトレコーダからの発信電波が途絶えてしまったからには、遭難機の捜索は非常に困難なものとなります。マレーシア政府・オーストリア政府とも捜索活動を徹底的に継続すると言っていますが、今後の捜索活動の継続に関しては「資金」の確保が課題になってくるでしょう。これまで近代的捜索活動を全力で行った結果物凄い資金を注ぎ込んでいるでしょうから、手掛かりを失っってしまって成果の望みの小さくなった捜索活動のコスト・パフォーマンスを冷徹に見極める必要がありそうです。

捜索開始初期段階には「衛星」がとらえた遭難機のエンジンの発する「PING」情報が手掛かりを与えてくれました。それによって「チベット方面」または「インド洋東南部」という遭難区域の情報がもたらされました。その後「衛星」のレーダ探索装置が「多くの漂流物(らしい物)」の姿を捕らえました。宇宙から捕えることができたので現場海域で発見するのは「時間の問題」のような憶測がありましたが、実際の荒れるインド洋においては人間の肉眼では全く見つけることはできませんでした。そして最近になってフライトレコーダの発する「音波」の探索が開始され4回のそれらしき「音波」が捕捉されました。しかしフライトレコーダの沈んでいる位置を特定することはできずに終わりそうです。それ以降「音波」を受信できていません。

マクロ的(用語の適否はあともかく)捜索法による手掛かりを頼りに、ミクロ的に現地で捜索を進める方法は、捜索効率を考えればそれしか無いと思いますが、マクロ的方法とミクロ的方法が効果的に結びつくのかどうかという観点は冷静に評価する必要があると思いました。当事者(マレーシア政府など)として明るい希望を持ちたい気持ちはわかりますが、陸からの非常に離れていることと現地海域の天候状況を考えれば、ミクロ的に遭難機を見つけ出すことはかなり困難なことだと思われます。いくら科学技術が発達したと言っても、宇宙空間とか広大の海さらにその深い海底となると、人間の力が及ばない場所がまだまだ残っているということだと思います。そのことを犠牲者の家族の方達にどのようい理解して頂くのか、難しい仕事だと思います。
04月14日(月)
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