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Kenの日記
by Ken
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■NHK経営幹部の発言
キャロライン・ケネディ大使がNHK経営委員・会長の発言を嫌気し、以前から申込みのあったNHKからのインタビューを断っていることが確認されました。アメリカ大使館の発表では在日大使館と本国政府の統一した見解だとのことです。
4月22日からオバマ大統領が来日することにとになっていますが、その前にはケリー国務長官が3月に来日して「地均し」をするようです。更にその前にはケネディ駐日大使が日本側に何らかのメッセージを伝えてくると思われます。大統領来日を成功させるためには、その前にかなりの努力が必要になりそうです。宿題は勿論「日・中・韓3国の緊張緩和」に向けた日本の取り組みに対する要望です。駐日大使、国務長官、大統領の発言・行動を細大漏らさずに把握して対応すべき段階に入っています。
そういう時期にNHK会長と経営委員の中に喫緊の情勢を把握できない委員がいるのですからこれは「即交代」すべきだと思います。安倍首相の人事に誰も文句を言えない状況であるならばなおさら困ったものです。
最近のNHK経営委員の一連の問題発言は以下のようになっています。
○籾井NHK会長が就任会見で従軍慰安婦について「戦争をしているどこの国にもあった」と述べて韓国政府の対応を批判。
○百田経営委員は東京都知事選での応援演説で、米軍による東京大空襲や原爆投下を「大虐殺」と表現し、A級戦犯を裁いた東京裁判は「それをごまかすための裁判」と指摘。更に南京大虐殺については「そんなことはなかった」と発言。
○長谷川経営委員は右翼の朝日新聞社内での拳銃自殺を礼賛し、朝日新聞を批判する追悼文を発表。
いずれも阿倍首相が喜びそうな発言です。この発言の調子では阿倍首相の靖国参拝も大歓迎する人達のように思えます。ケネディ大使もアメリカ政府も安倍首相の靖国参拝には「失望した」とコメントしました。
国際的ジャーナリスト団体「国境なき記者団」が「世界報道の自由度ランキング」を発表していて2月12日に2014年版が発表されました。それによると日本は59位となり、2013年の53位から更に順位を下げたとのことです。日本は2009年17位、2010年は11位と世界でもトップクラスの自由度であったそうですが、福島第一原発放射能漏れに関する情報のあり方が問われて2013年には53位と大幅にランクを下げたのだそうです。そして最近では特定秘密保護法の成立によって更にランクを下げました。アジアの中では、台湾(50位)、韓国(57位)を下回っている状況だそうです。
阿倍首相が極端に朝日新聞を嫌っているとか、政府に任命権のあるNHK会長、経営委員に自分の考え方と近い人を選ぶとかその姿勢には危険な匂いを感じます。東京オリンピック招致決定は嬉しいニュースでしたが、そのプレゼンにおいて阿倍首相が福島第一原発の安全性に関して「大見得」を切ったことも心配でした。大本営発表の華々しい戦果報道の影で隠された現実を知らずに喜んでいた国民は後でとんでもない痛い目を見ました。
02月18日(火)
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