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Kenの日記
by Ken
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■佐村河内さんの音楽
「交響曲第1番HIROSHIMA」で一世を風靡していた佐村河内守(さむらごうちまもる)さんですが、その交響曲を含め佐村河内さんが作曲したとされる殆どの曲は十数年前から別の人物が作曲してきたとの報道がありました。佐村河内さんサイドの弁護士が発表したようで本人も認めているようです。

今日は裏で作曲していた大学講師の新垣隆(にいがきたかし)さんが記者会見を行いこれまでの経緯が少し明らかになりました。佐村河内さんと新垣さんの関係は明らかになりましたが、「佐村河内人気」は二人だけでできるものではないと思います。裏にはまだ多くの音楽界の仕掛人がいるのではないかと思います。

佐村河内さん作品(本当は新垣さん)が有名になった背景には、触れることが難しい微妙な問題があると思います。それは「不幸な生い立ち」「障害者」「原爆被害」「東日本大震災による被害」といった繋がりです。これらの話題はまず同情してその支援者であるとすることが求められます。これらの問題で否定的な態度をとることは実際できません。この話題と「稀有な天才」とが結びつくとき、多くの人はかなり強い先入観を持って音楽を聴くことになります。

もし最初から佐村河内さん自身が作曲の過程をキチンと公開していたらどうなっていたでしょうか。佐村河内さんが曲作りの上でどのような役割を果たしていたのかまだ詳細はわかりませんが、実質的なアイデア(楽曲構成)とか主要旋律、コード進行、楽器の使い方などについて佐村河内さんがオリジナリティを発揮していたのなら、堂々と自分のアイデアで作られた曲だと胸を張っても良いはずです。そうすれば自分の生い立ち(幼少の頃の神童伝説やホームレス経験とか)や作曲家庭に関するオーバーな説明は必要無かったでしょう。

これから様々な関係者のコメントが出されると思いますが、誰が作曲しようとも良いものは良いし駄作は駄作です。佐村河内さんにチヤホヤした人、胡散臭いと考えていた人様々います。日本の演奏家や評論家、一般の音楽愛好家の見識が試される格好の問題だと思います。
02月06日(木)
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