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Kenの日記
by Ken
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■北朝鮮政権で側近が失脚
北朝鮮「金正恩」体制のNo.2として考えられていた正恩氏の伯父にあたる「張成沢(チャンソンテク)氏」が失脚したという情報が確認されました。金正日から若い正恩氏への政権移行にあたり、正日氏の義理の弟(妹の夫)にあたる張成沢氏の存在は欠くことが出来ず、政権基盤確立課程では大きな役割を果たすと考えられてきました。その「叔父」を切り捨てたということから「金正恩」氏は予想外に早く政権基盤を固めたとする見方が出ています。
しかし「金正恩」氏の政権基盤は何かということを考えてみるとそれは「血筋」だけで非常に脆弱な感じがします。人間的に成熟するにはまだまだ経験を積まなければならないし、指導者として行政能力は未知数です。正恩氏は「取り巻き」に利用されているだけかもしれません。「取り巻き」が正恩氏一族を利用しているだけなら、正恩氏の指導下で何か拙いこと生じたら今度は正恩氏を失脚させるかもしれません。
正恩氏はまだ外交デビューしていません。頼りの中国主脳とも会っていないし、ましてや西側の要人との接触は全く無し。これからオリンピックやサッカーで外国との繋がりを太くしなければならないし、何より国際社会において北朝鮮は自分の存在を示さないわけには行きません。まずは中国との関係をどのように構築していくのかが焦点になります。
6カ国協議参加を無視して核開発・ミサイル開発に走ることは国際的に孤立化するだけです。国際的な包囲網を厳しく敷かれた場合に北朝鮮が頼れるのは中国だけで、食料支援やら重要な輸入品は中国に頼っていますから、中国は北朝鮮の生命線を握っていることとなります。そして中国はマカオで指導者の世襲方式に批判的な発言をしている金正日の長男「金正男」を保護しています。中国の対応に注目する必要があります。
12月10日(火)
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