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Kenの日記
by Ken
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■「尖閣列島領有権」の行方
「安倍首相のスタンス」
中国の「防空識別区域設定」は断固無視。中国が対立的姿勢を高めている状況は念願の憲法改正には追い風である。アメリカのアジア政策の一旦を担う観点からもアメリカは文句を言わないはずなので、集団的自衛権の解釈変更から国防のための組織・法律整備の必要性を国民に知らしめる絶好のチャンスと認識すべし。韓国の反日的姿勢もこの意味で利用価値は十分。中国とは妥協する余地は無し。
「中国習政権のスタンス」
アメリカと中国は地理的に遠く将来的にはアメリカとのパワーバランスにおいて2大超大国として共存していきたい。今でこそ日本はアメリカの同盟国となっているが第二次世界大戦敗戦国の日本に対して、アメリカはとことん肩入れするはずはない。アメリカは現実的に米中関係を重視するはずで、インド・チベットとの関係と同じで日本との紛争については黙っていて欲しい。一方で安倍政権が強硬に領土問題で妥協しない姿勢は、中国にとってはプラス。内政(貧富の格差・政治腐敗問題)問題への国民の不満を紛らわす格好のネタとなっている。
「アメリカオバマ政権のスタンス」
中国の軍事力拡大は脅威であるものの、その人口と強大な経済力は侮ることはできずいずれアメリカと並ぶスーパーパワーになる可能性がある。しかし共産党一党独裁体制の脆さと危うさに対する疑念は大きく、スーパーパワーとして共存できるかどうか未知数。日本は安全保障条約で結ばれた同盟国ではあるが、この国と戦った記憶は薄れてはいないし、日本の意地っ張りは気に障る。今のところ民主主義国として中国よりは安心して付き合える国であることは間違いないが、かといって無闇に中国を刺激して欲しくない。内政問題は難しいし、テロとの戦いは継続しているのでアジアの問題はアジアで解決して欲しい気持ちが大きい。
今日売電副大統領が来日し、明日から中国・韓国との対話を始めることとなりますが、日本は冷静にその発言を聞いておく必要があります。多分アメリカは「防空識別権設定」そのものに反対はしないでしょう。今日の報道に依ると「民間航空通過の事前通知処理撤回」に留まる感触です。やはり尖閣の「施政権」と「領有権」は峻別しているようです。アメリカのこうした外交姿勢を受け止めて欲しいものです。太平洋戦争の時にあそこままで互いに不審に陥った二国ですから。
12月03日(火)
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