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Kenの日記
by Ken
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■中国との関係
中国の「領空識別区域」設定によって東アジアの緊張の度合いが高まっています。元々は「日本の尖閣列島国有化」が発端であったと理解しています。中国側としては日中国交回復交渉の中で「小異を残して大同に就く」選択をしたもので、尖閣列島の問題は将来の両国民の知恵に託す(棚上げ)というものであったのでした。しかし日本側の議事録には中国のそうした提案を受け入れた証跡は残されませんでした。日本政府は「尖閣列島は日本固有の領土であり領有権問題は存在しない」とする態度を取り続けています。今回の中国の措置は「領有権問題の存在」を認めようとしない日本政府に対する中国側の新たな措置と位置づけられます。

日本政府は何時まで「領有権問題は存在しない」と言い続けるのでしょうか。日本が「領有権問題が存在しない」と主張しても「隣国には違う意見を持っている」という認識を持つことはできないのでしょうか。アメリカは「領有権には感知しないが、施政権は日本にある」という立場を取っています。言葉には出しませんが日本と中国の間で平和的な話し合いによって領有権を解決して欲しいと考えています。

アメリカは間違っても尖閣列島を日本の領土だとは決して言わないでしょう。そうすると日本が「領有権問題」の存在を認めるまで中国は次第に強硬な措置に出てくる可能性があり、何時かの時点でアメリカは日本政府に対して中国との対話を促す動きがでてくることになります。

現在の安倍政権はこれまでタブー視されていたような懸案に手を付け始めています。「集団的自衛権の範囲」、「普天間基地県内移設」「米減反政策のも直し」などボタンの掛け違いや、昔の政治情勢の結果で「歪」になっていたものを修正することは非常に大切なことだと思います。領土問題で言うと「北方領土(四島一括返還論)」「竹島問題」「尖閣列島問題」があります。

日本としてはアメリカから説得される前に解決に向けた一歩を踏み出すべきだと思います。中国との領土問題については現在の政治家同士で解決できないとしても、「将来の両国民の知恵」に委ねることにすることはできないのでしょうか。(正直言って現在の中国共産党の一党支配体制が今後とも安定的に存続するとはとても思えません)
11月28日(木)
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