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Kenの日記
by Ken
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■マルケ州のワイナリー「Ciu Ciu」
昨日(3日)浦和のイタリア料理店ディアボラが主催したワイナリーディナーに行ってきました。ディナー+ワインで5500円(ネット価格)は、美味しい料理だけでも非常にお徳感があるのにワイン付き、結婚○○周年のお祝いを兼ねて出かけました。この日の主役はやはりワイン。マルケ州南部アスコリ・ピッチェーノ県にはる「Ciu Ciu」というワイナリーオーナが日本での品評会に出席するために来日し「さいたま」まで足を延ばしてワインの宣伝に来たというわけです。
スプマンテ、白2本、赤3本のマルケ産のワインに合わせて、マルケ州が山・海の食材に恵まれているということを念頭においてデアボラのシェフ工夫を凝らしたディナーはとても美味しかったです。
マルケ州のワインはこれまではあまり知られていなかったと思います。イタリアと言えば昔からトスカーナのキアンティとか北部ピエモンテのバローロとかが知られていました。いずれもイタリア中部・北部のグルメ地区で有名な地域のワインです。葡萄も「ネッビオーロ」「サンジョヴェーゼ」といった重厚な葡萄を使っていてフランスワインと競うような形で人気があったと思います。
暫く前からは南イタリア料理、南イタリアワインが急激に人気となって市場に出回り始めたのでした。「ナポリピザブーム」と歩調を合わせるようにラッツィオ州・カンパーナ州・シチリア州・プーリア州のワインを楽しめるようになりました。アブルッツオ州は以前からお得な感じのするモンテプルチィアーノワインで有名でしたが、これに加えてプリミティーヴォ、アリアノコと言った南部イタリアの葡萄を使った重厚というよりは軽めで爽やかなワインが豊富に飲めるようになりました。ナポリピザとドライなトレッビアーノ種の白ワインは絶好の組み合わせだと思います。
そしてマルケ州のワイン。スプマンテはマルケ州特産「パッセリーノ種」、白二本目がやはりマルケ州特産の「ペコリーノ種」、もう一本の白はトレッビアーノ(50%)、パッセリーナ(30%)ペコリーノ(20%)。赤ワインはモンテプルティアーノの100%、70%、50%(相手はサンジョヴェーゼ)という興味深い選択でした。
白ワインでは「3種葡萄使用ワイン」が口当たりがよくバランスが良いと思いました。ペコリーノ100%の白は少し尖がった感じでした。一方赤ワインはモンテプルティアーノの微妙な組み合わせが楽しめたのだと思いますが、ソレそれに行き着く前にかなり酔ってしまって味の違いは分かりませんでした(残念)。
今回のようなワイン試飲付きのディナーは初めてなので、飲・食のペースが難しかったです。料理も十分賞味したいし、複数のワインの味も楽しみたいし、イタリアに関する会話も楽しみたいという贅沢な目論見は、残念ながら全てを満足させることは相当難しいということが分かりました。ワインを飲みすぎると全てが台無しになってしまうので、自分のアルコール摂取量をキチンと管理してディナーを頂かないと楽しめないのは確かです。
11月04日(月)
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